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09月11日-一般質問-03号

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  1. 燕市議会 2006-09-11
    09月11日-一般質問-03号


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    平成18年  9月 定例会(第2回)    平成18年第2回燕市議会定例会々議録(第3号)          平成18年9月11日(月曜日)午前9時30分開議議事日程 第 1  一般質問                        本日の会議に付した事件 日程第 1  一般質問                      出席議員(54名)   1番 中 山 眞 二 君     2番 酒 井   基 君   3番 大 原 伊 一 君     4番 山 﨑 雅 男 君   5番 タナカ・キ ン 君     6番 田 村 善 典 君   7番 杣 木 義 男 君     8番 田 野 隆 夫 君   9番 丸 山 吉 朗 君    10番 小 川 正 德 君  11番 中 島 義 和 君    12番 小 柳 康 孝 君  13番 浅 野 金 六 君    14番 長 井 由喜雄 君  15番 齋 藤 信 行 君    16番 中 島 清 一 君  17番 諸 橋 久 幸 君    18番 渡 邉 正 明 君  19番 小 林 速 夫 君    20番 中 條 征 男 君  21番 川 﨑 健 吾 君    22番 玉 木 丈 市 君  23番 白 倉 賢 一 君    24番 長 岡 國 男 君  25番 野 島 善 夫 君    26番 阿 部 健 二 君  27番 須 田 一 郎 君    28番 渡 邉 広 宣 君  29番 平 原 由賀理 君    30番 河 上   功 君  31番 大 関 富 男 君    32番 大 岩   勉 君  33番 小 林 修 二 君    34番 金 子 正 子 君  35番 齋 藤 廣 吉 君    36番 吉 田 幸 策 君  37番 堀 田 平 生 君    38番 赤 川   清 君  39番 白 倉 與志司 君    40番 髙 橋 博 美 君  41番 赤 塚   功 君    42番 幸 田 元 良 君  43番 土 田   昇 君    44番 竹 野 健 吾 君  45番 星 野 義 則 君    46番 田 辺   博 君  47番 伊 藤 一 男 君    48番 髙 井 トシ子 君  49番 大 山 治 郎 君    50番 吉 見   宏 君  51番 本 多 了 一 君    52番 川 上 靖 夫 君  53番 西 村   亨 君    54番 古 澤   明 君欠席議員(なし)説明のため出席した者の職氏名  市  長 小 林   清 君   助  役 中 野 邦 雄 君  助  役 金 子 光 雄 君   教 育 長 解 良 憲 一 君  総務部長 神 保 至 史 君   企画調整 菊 地   剛 君                   部  長  市民生活 藤 井 吉 紀 君   健康福祉 塚 原 克 典 君  部  長             部  長  商工観光 宇佐美 憲 一 君   農林部長 保 倉 孝 雄 君  部  長  都市整備 池 田 清 一 君   教育次長 五十嵐   仁 君  部  長  行政課長 遠 藤 貴 行 君   財政課長 小 平 松 雄 君  人事秘書 小 林 恵美子 君   燕 サ ー 大 山 久 夫 君  課  長             ビスセン                   タ ー 長  吉田サー 倉 橋 忠 夫 君   分水サー 田 中 勝 美 君  ビスセン             ビスセン  タ ー 長             タ ー 長  企画政策 斎 藤 純 郎 君   地域振興 島 田 貫 夫 君  課  長             課  長  市民課長 松 崎 清 作 君   生活環境 樋 口   晃 君                   課  長  高齢福祉 細 貝 好 美 君   健  康 小 林 俊 朗 君  課  長             づ く り                    課  長  観光振興 三 富   仁 君   農政課長 込 山 義 雄 君  課  長  都市計画 亀 倉 周 二 君   土木課長 山 岸 正 義 君  課  長  下 水 道 大 谷 悟 志 君   教  育 真 柄 正 幸 君  課  長             委 員 会                   主  幹職務のため出席した者の職氏名  議会事務 井 嶋 健一郎 君   議会事務 加 藤 寿一郎 君  局  長             局 次 長  議会事務 松 井   梅 君   議会事務 遠 藤 一 真 君  局副参事             局 議 事  庶務係長             調査係長          午前 9時30分 開議 ○議長(古澤明君) 川上靖夫議員より遅刻の連絡がありましたので、報告いたします。  ただいまの出席議員は53名であります。定足数に達しておりますので、ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元へ印刷配付したとおり進めたいと思いますので、ご了承願います。  日程に入る前に、市民生活部長より発言の申し出がありますので、これを許します。 ◎市民生活部長(藤井吉紀君) おはようございます。貴重なお時間をちょうだいいたしまして、ありがとうございます。  早速でございますが、ご報告をさせていただきたいと思います。9月7日に小林速夫議員さんより議案第47号 燕市有料駐車場条例の関連で、既存施設における100円の収益を上げるのに幾らの経費がかかっているかとのご質問をいただきましたが、結果として建物の償却費、人件費の点、また旧吉田町で駅前、駅裏、ビジョンよしだ前の3カ所をそれぞれ区分けできませんことなどから、正確な数字ではありませんが、17年度決算の歳入歳出の数値をもとに算出いたしますと、旧燕市の仲町市営駐車場は100円に対し107円、旧吉田町は3カ所で41円となっておるところでございます。また、平成18年度予算におけるビジョンよしだ前の駐車場においては、同様の算出で69円を見込んでいるところでございます。今後とも行政コストの低減に努めていく所存でございます。よろしくお願いを申し上げます。 △日程第1 一般質問 ○議長(古澤明君) それでは、日程第1 市政に対する一般質問を行います。  最初に、5番、タナカ・キン君に発言を許します。 ◆5番(タナカ・キン君) おはようございます。それでは、通告に従い一般質問をさせていただきます。  私の質問は、1、温泉保養センター整備事業について、2、長善館の復元について、3、良寛さんについて、4、100人委員会についての四つであります。  まず、温泉保養センター整備事業についてお聞きします。6月議会後、三條新聞への市民の投書や「ロバの耳」の記事などにより、てまりの湯の事業計画露天ぶろのことですが、特に旧燕市民の反発は大きいものがあります。先日の大岩議員の質問に、市長は「計画、内容については100人委員会で意見をちょうだいしながらこれからの対応をとりたい。100人委員会で方向性を見出してもらえばと思う」と答弁されました。これは、とてもいいことですし、是非100人委員会で検討していっていただきたいと思います。それも、いろんな角度、視点から議論してほしいと思うのです。最初からつくらなければいけないというところではないです。事業費4億1,200万円もそうですが、既存施設と別のところにつくる計画ですから、維持管理費や人件費などが別にかかるわけです。料金にもはね返ることでしょうし、そんなこんなを考えると私はとても公共でやる事業ではないんではなかろうかと思います。  てまりの湯についてですが、私は合併前に入りに行ったことがなかったので、新市になってからてまりの湯に入りに行きました。私の感想を言いますと、こぢんまりとしているけれど、公共の施設としては十分だと思いました。改修の理由に、洗い場が狭いとか、サウナに大勢が入れないといいますが、一体一度に何十人が入ったり洗ったりすることを想定しているのか、まずお聞かせください。  また、そのとき私はしらばくれて従業員の方にこんな質問をしてみました。「今度は露天ぶろをつくるって話ですが、それは利用客の要望があったんですか」と聞いてみました。その方は「さあ」という頼りない返事が返ってきました。しかし、私たちがいただいているこの資料の中には、利用客が求める価値観、利用客の声、多くの利用客からサウナを拡充する要望も多く寄せられていますなどと、やたら利用客という言葉が目につきますが、であれば従業員の人が「さあ」というような返事をするのでしょうか。また、私はこう思ったんですが、大浴場から裸のまま出入りするところになぜつくれないかと思うのですが、そういう話は今まで出なかったのでしょうか。また、仮にそういう露天ぶろならどのくらいの予算でできるのでしょうか、お答えください。  そして、内ぶろの隣に露天ぶろをつくれない理由の一つに、数百メートル離れたところに養鶏場があり、南風に乗って異臭がするというのも理由の一つらしいですが、新設する露天ぶろは、ということは全くにおわないということでしょうか。その辺のところはどうなっているんでしょうか、それもお聞かせいただきたいと思います。  次に、長善館の復元についてです。長善館の復元や、それに伴う整備事業で、総事業費4億6,000万円となっていますが、その内容をお聞かせください。また、長善館の復元は、そもそも観光目的のためなのか、文化財の保護なのか、そこのところも答弁願います。そして、復元というのは、そっくりそのままつくるということですが、まだ残っている古い建物をただ新しくするだけなのでしょうか、本当に復元なんでしょうか。外観だけでなく、内部もそのままそっくりにつくるということでしょうか。それについてもお聞きします。  また、先日産業大学誘致の件で説明会が行われました。そのとき分水の河上議員さんだと思いますが、このようなことを言われました。産業大学の話は、旧燕で話し合われてきたもので、分水や吉田の議員はよくわからないと、もっとわかるような資料や説明をと、このような内容だったと思うんですが、全くそのとおりだと思います。燕工業高校跡地を全議員で視察に行く必要があると思います。話はすべてそれからです。だとすると、長善館やてまりの湯についても同じことが言えるのではないでしょうか。幾ら合併前に分水や吉田で進められてきた事業計画でも、実際には新市になってから行う事業ですから、もう少し慎重に進められた方がよいでしょう。そもそも長善館もてまりの湯も全議員が視察されたんでしょうか、また行かれたんでしょうか。てまりの湯に入ったことのない議員は、多分大勢いらっしゃると思います。そんな中で、予算について賛成、反対と言っていることがナンセンスだと思いますが、また市民をばかにしています。市長はどう思われますか、お聞かせください。  次に、良寛についてお聞きします。私は、合併して新燕市が良寛のふるさとになったことがとてもうれしいのです。良寛が新燕市の財産であることは間違いないのですから、良寛をアピールすることはとてもよいことだと思います。それでは、どうすればよいのか、確かに全国良寛会など、良寛を好きな人はいいのですけれども、私を含めかなり年齢が高い人たちです。以前に私より下の世代に、「良寛、良寛と言っているのはキンさんの年代くらいが最後で、私たちはあまり関心もないし、子供たちは全く知らないんじゃないの」と、こんなふうに言われたものです。もちろん分水の人たちは違うと思います。良寛を知ってもらい、また国上山、五合庵に人に来てもらうためにどうすればよいのか、時間がかかるかもしれませんが、良寛を子供たちに知ってもらう努力なしでは五合庵に人がたくさん訪れるようにはならないのです。  そこで提案します。良寛さんの多くの逸話の中から、例えばこんな話、地面から伸びてきた竹が縁側に当たり、竹をかわいそうに思い、縁側を切った。それで、今度伸びた竹が屋根に当たり、またかわいそうに思い屋根を少し焼こうとしたが、屋根が燃えてしまった。この話は、私が子供のころ何かで読み、良寛さんに興味を持ち、いつか五合庵にも行ってみたいと思ったきっかけの話です。こういう話を21世紀に残したい良寛の優しさや思いやり、このような観点から教科書をつくっている業者に売り込んでみたらいかがでしょうか、それこそこういうときに政治力を発揮していただきたい。そして、これが実現し、文部科学省が認定し、全国の小学校で多くの子供たちが良寛を学ぶ、そして私がそうであったように、子供たちの心に良寛が残り、大人になって五合庵を訪れる、こういうソフト面に力を入れることで、将来的に人が訪れ、人が来るからハード部分の事業を行う、これが自然な流れだと思います。いきなりハード面の事業に力を入れようとするから、反発されるんじゃないでしょうか。全国の子供はすぐ無理でも、新燕市の子供たちには知ってもらう取り組みはできると思います。この提案についてどう思われますか、市長、教育長に答弁をお願いいたします。  また、良寛さんを商店街の活性化に生かせないものか、これも提案します。新燕市の良寛ということになれば、分水地区だけでなく、全市を挙げて良寛祭りなどはいかがなものでしょうか。旧燕にも良寛は足を運んでいます。あのたこに書かれた有名な天上大風は、燕のたしか市営駐車場のあたりに来たときに子供にせがまれ書いたものだと聞いています。この天上大風を印刷してたこに張りつけ、商店街の上の方にたくさん取りつけます。下の方には、市内の子供たちに書いてもらった天上大風のたこを多くぶら下げます。想像してみてください、風に揺れる数多くのたこを。分水や吉田でも良寛にちなんだイベントをやり、全市挙げて良寛祭りをするのです。大々的にやればきっとテレビなどでも取り上げるでしょうし、燕市が良寛の里だとアピールする効果も期待できます。商工観光部長、そして市長、どうでしょうか、これについても答弁願います。  最後に、まちづくり住民会議、100人委員会についてお聞きします。先日の、これもまた大岩議員の質問の答弁で、110人の応募があり、それぞれの市民の意思を尊重し、全員を委員に選任とのこと、これはとてもよいことだと思います。この110人の内訳は、燕58人、吉田32人、分水20人だったそうですが、これを分水を1とすると、吉田が1.6倍、燕が2.9倍になります。人口比で見ても、分水を1万5,000人、吉田を2万5,000人、燕を4万4,000人としますと、分水1に対し、吉田1.66倍、燕は2.93倍になります。今回の申し込みも、まさにそれぞれの人口比に応じた数字になりました。新庁舎検討委員会は、各地区から6名ずつ、その他のものも委員の数はとかく等分されていますが、地域ごとの人口比率なども加味しながら委員の数を割り当てることが公平であるということを肝に銘じていただきたい。この人口比率と、また100人委員会のこの比率、全くぴったりなんですけれども、市長はこの比率についてはどう思われますか。そしてまた、公平であるということはどのように考えていらっしゃるのか、答弁願います。  そして、私は最初100人も集まるのかと心配していたんですが、私の周りの燕の人たちだけでなく、吉田、分水の知り合いも、自分たちまちづくりに参加できると関心もとても高かったのです。それぞれの事情で応募できなかった市民も数多くいられると思います。この結果を見ますと、市長の選挙公約であるまちづくり住民会議、100人委員会のアイデアはとてもすばらしいと思いました。  さて、分野別委員会、1、健康福祉委員会、2、産業・観光委員会、3、生活環境委員会、4、都市基盤整備委員会、5、教育・文化・スポーツ委員会、6、人づくり委員会、7、新市一体化委員会、8、行財政改革委員会と八つの分野別委員会で検討されるわけですが、応募いただいた市民の個人情報保護もあるとは思いますが、どういう方が委員になられたのか、市民は興味があると思います。委員になられた方の今までのまちづくりに関する主な活動状況について公表してほしいと思うのですが、答弁を願います。  また、100人委員会で検討されるテーマや内容は、市民だけでなく、私たち議員も大いに関心があるところです。それぞれの分野別委員会で検討されるテーマ及び話し合われた内容など、その都度市のホームページで公開されれば多くの市民の目に触れ、より市民がまちづくりに関心を持つようになるでしょう。これからのまちづくりは、市民の参加、協力なしではあり得ないのですから、是非公開していただきたい。それとも、ひそかに話し合いが行われ、結果だけが発表されるのか、どうされるのか、これについても答えていただきたい。  最後に、6月議会において100人委員会の委員と新庁舎検討委員会の委員はダブらないと答えられましたが、ちゃんとそれでいくのか、そのことについてもう一度お答えください。  これで私の1回目の質問を終わります。よろしくお願いします。          〔52番 川上靖夫君 入場〕 ◎市長(小林清君) おはようございます。今日もまた質問よろしくお願いを申し上げるところであります。  まず最初に、タナカ・キン議員さんからのご質問4点についてお答えを申し上げたいと思います。1点目の温泉保養センター整備事業、これについて私の方からお答えを申し上げまして、2点目、3点目、4点目については、それぞれ部長の方から、また教育長の方から答弁をいたさせますが、個々に具体的なご質問がありました件については、私の方からお答えを申し上げたいと思います。  まず最初に、温泉保養センター整備事業について、市民に対して事業内容の全貌を明らかにして理解を求めるもよし、また内容の見直しは考えられないかということで、ご質問をちょうだいいたしました。今るる議員さんの方からお話がありましたとおり、温泉保養センター整備事業につきましての経過につきましては、先般大岩議員さんの方からのご質問がありました。そのプロセスについて、私の方からるるお話を申し上げました。重複になりますので、省略をさせていただきますが、ご理解をいただきたいと思っておるところであります。  また、市民に対して理解を求めることについては、これは当然のことでございまして、今ご指摘のようにせっかくの機会でありますので、100人委員会に是非皆さん方にご意見をちょうだいをして、その方向づけを再度議会の皆さん方にも十分ご審議をいただきながら、具体的な方向について確定をさせていただきたい、基本的にそう考えておるところであります。また、市民の皆さん方に対しましても、その経過等も広報等が中心になろうかと思いますが、あるいはまたいろんな機会で出向かせていただく機会も含めて、ご理解を求めるような形で具体的な対応をとらせていただきたい、こう考えておるところであります。ご理解をいただきたいと考えております。  ご質問の中で、温泉保養センターの当初の利用計画はどのぐらいの利用人員を想定をして建設をされたかという件、それから露天ぶろの当初考えられました事業費等についてということでございます。これ後で事務担当の方からお答えをさせていただきたいと考えております。  それから、具体的なご質問の中にてまりの湯、長善館の問題について、全議員さんの方からも具体的に現地調査ということについてどうだろうか、こういうことでありました。これもごもっともなことであります。当初申し上げましたとおり、旧3市町で合併に向けて2年3カ月の期間、いろんな方々がご議論いただいてつくり上げたものでありますけれども、残念ながら非常に短い期間の計画、立案でございました。そんな意味で、ひとつ是非機会をとらえて全議員の皆さんからもそういうハードなものについては、是非時間を割いていただいて現地調査をしながらご議論を、ご意見をちょうだいすればありがたいと、こう思っておりますので、是非私の立場からもお願いを申し上げたいと考えておるところであります。  また、良寛さんに関しまして、全市の子供たちへのソフト事業についてどうだろうか、これも当然だと思います。いわゆる新潟が生んだ名僧というよりも日本の名僧でありますから、良寛文化良寛思想、寂れた中でもう一回良寛さんの人柄というものをひとつ是非みんなが自分のものにして取り組んでいきたい。たまたま旧分水町でありますけれども、小学校の副読本として子供たちに配布させていただいて、それなりの業績を上げさせていただいたという前例もございますので、子供たちに良寛の思想、良寛の考え方、このことをひとつこの機会にとらえていただいて理解をしていただくというのも、これは大きな意義があるんじゃなかろうか、こう考えておるところであります。  また、良寛祭りのことについてのご提案がございました。今こうやって3市町が合併をさせていただきました。今年の夏祭りもいろんな準備等の経過がございました。いろいろご異論があったわけでありますが、何としてでも夏祭りを継続したい、こういう意味から18年度については当面、18年度に限っては前年度の同じ形でということで、とりあえず実施をさせていただきました。それを終わりまして、いろんな実は反省会をちょうだいしたところであります。私といたしましても、せっかくこうやって合併をさせていただいたわけでありますから、全市的にひとつ新たなイベントの企画、立案ということも当然これから視野に入れて、いろんな方々からご検討をいただくと、これもやっぱり意義のあることでありまして、その中の一つとして、新燕市の良寛祭りを開催させて、新しいイベントを打ち上げていく、立ち上げていく、これも一つの結構な方向でないかと、私自体賛成をする、賛同をする一人であります。  それから、100人委員会における人口比と公平性という問題であります。この件は非常に難しい、私は問題を抱えているんじゃないだろうか、こんな気がいたしております。人口比によっていろんな審議会の委員の割り振り、これも一つの物差しとして考えられる点であります。ただご協議をいただく、ご検討をいただく内容にもよるわけでありますので、一概にすべてが人口比をもって対応とっているということが、すべて公平性に徹しているいうことのイコールという考え方については、もう少しご議論をいただいてもよろしいんじゃないだろうかな、こんな考え方を持っているところであります。  あっちいったり、こっちいったりしての答弁でございます。長善館の問題、良寛さんの問題、100人委員会の問題については、それぞれまた担当部長、教育長の方から答弁を申し上げます。〔49番 大山治郎君 退席〕 ◎教育長(解良憲一君) おはようございます。それでは、私の方からは3番の良寛さんについての中の、市内の小学校で良寛さんを知ってもらう取り組みをということについてお答えいたします。  学校教育における地域の学習、また良寛様についての学習は、タナカ議員さんの言われるように、長い目で見れば観光にも役立つというふうに思っております。学校教育におきましては、子供たちが自分の住んでいる地域のことを学習したり、あるいは地域の歴史を調べたりするということは、先日大岩議員さんへのお答えでも触れさせていただきましたけれども、郷土の文化と伝統を大切にし、先人の努力を知り、郷土を愛する心を持つことができるようにするという道徳教育の内容や、地域の地理的環境、人々の生活の変化や地域の発展に尽くした先人の働きについて理解できるようにし、地域社会に対する誇りと愛情を育てるようにするという社会科の目標を達成するために大切なことであるということでございます。これらのことから、各学校では各地域で作成している小学校中学年用の社会科の副読本の活用や、あるいは総合的な学習の時間の中で地域を知る学習に取り組んでおります。  良寛様の学習につきましては、分水北小学校や分水小学校で総合的な学習の時間の中でかなりの時間をかけ、子供たちが良寛様の心を知り、思いやりの心を持ち、生きる力につなげていくことができるように取り組んでおります。これらの学校での取り組みは、それぞれの学校のある地域によっていろいろな特徴のある取り組みであってよいと考えております。他の小学校では、地場の産業やその歴史、あるいは長善館の歴史など、ご質問の良寛様と同じように、その地域の学校で学習の中に取り入れてきております。合併によりまして市域が広がりましたので、先ほど市長が申しましたように現在市全体を視野に入れた副読本を作成しているところでございます。この中には、良寛様のことも含まれております。このような学校での取り組みが学習した子供たちを通して、全国あるいは全世界に広がり、将来的に五合庵に行ってみたい、良寛様について学んでみたい、そういう人々が増えて地域の観光にもつながっていくものと考えております。  以上でございます。  済みません、もう一点でございますが、議員さんから良寛様の逸話等を教科書の会社に売り込むことはできないかということでございますが、ご承知のように教科書は学習指導要領に基づき、各教科書会社が学識経験者等を編集者に依頼して作成しているものでございます。そういうことでございますので、機会を見て教科書会社の方に話をしてみたいなとは思っておりますが、よろしくお願いいたします。  以上でございます。 ◎市民生活部長(藤井吉紀君) 私の方から、てまりの湯の関連でお答えをさせていただきたいと思います。  先ほど市長さんの方からいろいろるるお答えがありましたが、細部につきまして若干お答えをさせていただきたいと思います。そこで、現在てまりの湯の利用者につきましては、平成17年度で申しますと8万7,533人の方から利用をいただいております。1日平均利用者は284人という状況にあります。そうした中で、てまりの湯の施設における一度に入浴可能人員は約20人から25人ぐらいであろうという状況にあります。また、現在あるサウナの利用可能人員は2人から3人でありまして、現在日曜日でありますと1日当たり500人ぐらいの来客があるのが状況でございます。そうしたことから、ふろの増設、また露天ぶろという要望があること、それからサウナの要望があるというところが今回の改修計画の大きなところであるかと思います。  また、サウナ当たりの大きさがどれぐらいがいいんだというようなこともお話がございました。これは、どれぐらいの人数が一番いいのかという決まったものはないかと思いますけれども、大体他の施設に参りますと小さくとも5人から7人ぐらいの人が入れるような施設ではないかなというふうなのが一般的でないかというふうに思っております。また、改修に当たって既存のふろに隣接する露天ぶろの検討はなされなかったのかということのお問いもありました。そこで、現在の敷地での増設は隣接いたします健康の森公園に張り出すような形で土盛りをし、また擁壁をしていかなければならないということでありますことから、そうしたことを考えますとなかなか無理かなというところで、現在の計画になされているということでございます。全く話が出ていなかったということではございません。  次に、当然そこに隣接するような形で工事を進めた場合の工事の事業費について幾らぐらいかかるかというところでございますが、概算の事業費を算出していないのが状況でございます。実施計画を作成していく中で、また100人委員会の動きと連動するような形で、当然今後検討をしていかなければならない問題であるというふうに認識をしております。  最後に、近くにある養鶏場の関係のにおいの点で問題が解決しないのではないかということでございますが、一応計画の中での課題の一つとして養鶏場の問題がございます。全くないとは申しませんけれども、南風のときに若干においがあるという状況で、現在の形でも全くないというものではありませんけれども、南風といいますとそう大きな影響は現在も受けていない、またそうした回数も少ないというところが現状であるということでございます。  以上でございます。 ◎都市整備部長(池田清一君) 長善館の復元についてお答えさせていただきます。  幕末から明治にかけて開校されました私塾長善館は、偉大な儒学者、鈴木文臺先生により創設され、その間県内外からの多数の若者が学び、卒業生の多くが医学、教育、政治などのさまざまな分野で活躍なされました。近くでは、漢学者として京都帝大で講義をなされました名誉町民でもあります鈴木虎雄先生、また県内の治水事業に尽力された衆議院議員の大竹貫一氏など、長善館から輩出された先人であります。しかし、大きな実績を残した長善館ですが、その存在すら知らない若い世代、近隣市町村住民が多いのではないでしょうか。  そこで、地域の有志の皆様が長善館という文化遺産を生かす手だてはないかということを話し合い、文化や歴史を見直し、人間形成の場、人を育てる場として長善館復元を願う会を結成され、旧吉田町へ要望書を提出されました。町ではそれを受け、市街地再生の取り組みを支援するまちづくり交付金事業を国に要望し、認可をいただきました。昨年交付金事業として、長善館及び鈴木邸の復元に伴う事業活用調査を実施し、住民ワーク3回、検証会議3回を重ね、文化、教育の場再現の提言をいただきました。今年度は、施設の利活用、運営など、さらなるワークを予定しているところであります。  移転改築につきましては、現在の場所では狭く、しかも交通アクセスが不便なことから、隣接する用地をお願いし、使い勝手のよい施設を建設する計画であります。しかし、新市建設計画に登載された事業でもありますので、近く開催されますまちづくり住民会議にお諮りし、ご意見をお聞きし、議会と相談をさせていただきたいと考えておりますので、よろしくお願いをいたします。 ◎商工観光部長(宇佐美憲一君) 私の方からは、良寛を広く全国にアピールして観光客の集客及び商店街の振興をというご質問にお答えいたします。  ご承知のとおり良寛は越後が生んだ偉人の一人であり、その生き方や書、詩歌を慕う人は全国的に多く、国上山周辺を始め和島、出雲崎の遺跡や観光施設を一つの周遊ルートとして、その足跡を訪ね、遠く県外から観光客が訪れています。また、分水地区は生涯で一番長く住んでいたところで、多くの逸話が残っています。燕地区においても、仲町の堤防付近で子供にせがまれ、たこに天上大風と書かれた有名なエピソードがあり、若い世代の方々にも語り継ぐことが大切だと考えています。市といたしましては、良寛の逸話をモチーフにしたイベント等を通じ、親しみを覚えていただくとともに、幅広くアピールできればと考えています。観光客の誘客や商店街の振興を図るため、議員のご提言を含めイベントの内容や実施方法などについて今後検討させていただきます。 ◎企画調整部長(菊地剛君) 4点目の100人委員会についてのご質問でございます。  まちづくり住民会議、通称100人委員会につきましては、年代、性別、地域などを問わず、広く市民の意見を市政に反映したいとの考えのもと、設置させていただくものであります。公募の結果、下は18歳から上は80歳代の方まで幅広い年代の方々から定員を上回るご応募をいただき、まずもってご応募いただいた方々に感謝申し上げる次第であります。  委員になられた方のまちづくりに関する活動状況についてでありますが、自治会やまちづくり協議会など地域に根差した活動に携わられている方々、PTAやスポーツ、社会教育などで活動経験をお持ちの方々、商工業、農業などの産業分野で活躍されている方々などおられる一方、これまで特にまちづくりに関係する活動経験はないものの、今回の応募を機会に新市のまちづくりに参画してみたいという方々もおられ、その経歴は実にさまざまであり、多彩な人材が委員会に結集していただいたという印象であります。委員の皆さんからは、幅広いご意見、ご提言をいただけるものと期待をしているものであります。  また、八つの分野別委員会における検討テーマや会議内容につきましては、会議はすべて公開で開催させていただく予定で考えております。また、その内容につきましては、随時広報やホームページなどに掲載するなど、多くの市民の方々からまちづくりに対する関心を持っていただけるような形で、できるだけ情報を共有することができる環境づくりに努めてまいりたいと考えております。  また、最後のところでご質問がございました新庁舎の建設検討委員会とこの住民会議の委員のダブりという部分でございますが、実際両方に応募された方もおられました。それぞれ幅広く参加をしていただこう、またいろんなご意見を伺ってまいりたいということから、皆さん方から参加をしていただくということで、結果的には両方の委員会に所属する結果となりましたが、今後またいろんなご意見を提言していただきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いしたいと思います。 ◆5番(タナカ・キン君) 1回目の質問で、おおむねいい答弁をしていただきました。ありがとうございました。  てまりの湯も長善館も100人委員会で市民の方にまたご意見をちょうだいし、それをまた議会に諮るということですんで、是非そうしていただきたい。それでまた、市長も言われましたが、てまりの湯、長善館に全議員で現地調査できればしていただきたい。皆さん一緒に裸になってふろに入ることもいいことだと思います。是非お願いいたします。  また、良寛の取り組みですけれども、合併後子供向けにまた副読本を今作成中とのこと、期待しております。今までであれば、分水の子供たちだけだったでしょうけれども、合併したんですから、全燕市の子供たちが良寛について学ぶ取り組みが行われればいいと思います。  それで、教科書の件なんですけど、私の好きな詩人で金子みすゞさんという方がいらっしゃいます。これ山口県の長門市仙崎だったと思うんですけど、私たちもこの間視察に行ったんですが、やっぱり教科書に取り上げられているもんですから、それは行政がやっているんですけれども、すごい黒字のわけです、年間に訪れる人が多くて。それらを考えますと、これは確かに難しい問題ではあるのかもしれませんが、やっぱり教科書業者にこれがもし良寛とかそういうのが取り上げていただければ、将来的にやっぱり燕市にとってとてもありがたいことだと思うんで、これからもまたアプローチしていただきたいと思います。  それで、てまりの湯の日曜日だと500人ぐらいとのことですね。これそうすると大体10時間ぐらいだとして、割ると1時間50人、50人を男女別にすると1時間25人、サウナでよく5人から7人と言いましたけど、私ふろ屋行ってなかなかサウナに5人から7人一緒に入った記憶は余りないのですが、だからお金のかけ方、これにしても、これもまた100人委員会でやるということなので期待しております。  それで、さっきのあれですけど、当然だと思いますけど、資料の中に別なところにつくる理由が養鶏場のにおいがする、でも今の話だと大体同じような敷地ですから、するんであればそこでつくったって養鶏場のにおいがするということです。だとすると、最初につくったその資料が何かこじつけたような、養鶏場のにおいがする、こういうことがないように是非私たちも行ってみて、どんなにおいがするのか、ちょっとにおいをかいでみたいと思います。  大分時間があれなので、2番の長善館の復元についてです。先ほどもお話しありました鈴木文臺さんの子孫で京都大学の教授であった鈴木虎雄先生と親交のあった分水町に住んでおられる松澤佐五重さんという方にお会いして話を伺ってきました。虎雄先生は、大学退職後も京都に住んでいられたのですが、毎年5月と9月から10月にかけ、年2回墓参を兼ね、2週間ほどこちらに帰っていらしたそうです。今年86歳になるという松澤さんはとても元気で、松澤さんはこう言いました。「私は、高等小学校しか出ていないんですよ」と笑いながら話されましたが、その話し方、とても向学心のある方なんだなと、それで鈴木博士、鈴木先生とのきっかけですが、鈴木先生が帰郷するというのを聞いて、松澤さんは是非お会いして話を伺いたい、鈴木先生に手紙を出したそうです。それ以来、昭和27年から昭和38年まで鈴木先生が亡くなるまで交流が続いたそうです。また、帰ってくるときは必ず呼ばれて、また長善館を始めとしていろんな話を伺ったそうです。  そんな松澤さんが長善館について、私にこのように語ってくれました。粟生津地区の方の説明を聞くと、現在の利用などからも費用をかけた割に効果を得られないのではないか。地域のために精神的にプラスになるよう使ってほしいし、是非今のままで残してもらいたい。また、長善館を子供たちの研修の場とし、そういうあまり……今の学校と違いますから、そういう環境の、今と比べた場合の環境悪いですけども、そういう環境で本を読んだりすることは子供たちの人間性を豊かにするんじゃないか。そのように思うと、私に話されました。  私は、その教育についてですけども、今教育の場で何が起こっているんだろう、またどんな教育がされているのだろう、子供たちの学びの場、学校の環境は整い過ぎるのではないかと思うくらい整っています。これからはもっとそうでしょう。冷暖房完備のきれいな校舎、そんな中で詰め込み式の授業を受ける子は、一体どんな大人になるんだろうか。最近もいろいろありましたが、親がうるさいから家に火をつけた、友人に母親殺しを頼んだ、同級生の女性をまた絞め殺した、これはほんの最近起こった事件です。昔は考えられない事件があまりに多く起こっているのです。そしてまた、加害者は大抵どこにでもいる普通の子供たちです。私は、常々思うんですが、教育は先生や親がこの子にどんな大人に育ってほしいというものが根底にあってこそ初めて成立するものだと思うんです。ただテストでいい点をとればいいのではないのです。子供も何のために学んでいるのかわからないのでは、困りものです。私は、今のこのような時代にこそ長善館のようなものは、そのままの形で残すべきと考えます。  松澤佐五重さんも言われていましたが、例えば夏休み、子供たちが長善館で研修を行います。とても暑いです。窓をあけても風もない、外ではセミがうるさく鳴いている。しかし、だからこそ先人たちの苦労を知るよい機会になるのです。こういうところで学び、当時の子供は将来世のため人のためとなるべく志を持ち、学んでいたのです。私たちが受け継がなくてはいけないのは、そういう精神だと思います。燕の子供にはたくましく育ってほしい、そのシンボルとして残してこそ文化財としての価値があると思うのです。  市長にこの点だけお聞きします。今の時代にこそ長善館のような、そういうものが必要と私は思いますが、市長のお考えをお聞かせください。  それにまた、視察で山口県の萩に行ってきたときですけれども、吉田松陰の松下村塾、そのままのちっちゃい建物です。だからこそ行ったときに、感動をまた覚えるのであります。新しくなった長善館、しかもきっと全くそのまま復元ではないです。前に伺ったときに、私はもとどおりなのかと言ったら、いや、ちょっと床がフローリングでみたいな、長善館ではないです。こんなものつくっても何の役にも立たないし、むしろもったいない話です。6月議会のときも言いましたけれども、五合庵が古くなったからといって、平場のところに新しくつくるばかはだれもいないことだと思います。長善館も全くそのとおりです。  最後になりましたが、今月から皆さんもこれ見られたと思います。てまりの湯無料送迎バスが運行されました。運行期間は9月、10月の2カ月で、土、日、月曜日及び祝日を除く、行きが2本で、帰りはまた2本です。しかし、このチラシを見て驚いたのは私だけではないでしょう。一人でも大勢の市民に来てもらいたいというのは、確かにわからないこともないですが、分水や吉田には今現在銭湯がありません。しかし、旧燕には今も5軒の銭湯が営業しているのです。それでなくとも住宅事情の変化などで、経営、その存続がまた危ぶまれているのです。今回このような行政の対応は、まさに銭湯をつぶすような行為だと思うのです。官が民を圧迫してどうするんですか。お聞きします、これについて。一体だれがこのようなふざけたことを考えたのか、聞かせていただきたい。銭湯は、また昔から庶民の憩いの場、交流の場とし、近所の人たちが裸のつき合いをしてきた場所であります。銭湯は文化の一つでもあります。そんな銭湯を市長はつぶすおつもりなのか、答弁を願います。  これで2回目の質問を終わります。 ◎市長(小林清君) 2回目のご質問にお答えしたいと思いますが、1点目の長善館の問題でございます。  確かに今タナカ議員るるお話を申し上げられました。そのお考えもひとつやっぱりごもっともと、私も考えております。そしまた、今部長の方からその経過、プロセスをるるお話を申し上げました。地元の方々も長善館を愛する、何としてでもこの思想を残していきたい、合併協議に向けて地元の方々も熱心にご議論をいただいた、こういう経過も私はやはり尊重していかんきゃならんだろう、こう思います。皆さんがそれぞれ長善館に寄せる熱い思いというものがそれぞれみんな十人十色違ってきているんじゃないか、その辺をひとつこれから慎重に大勢の皆さん方からご意見をちょうだいして方向性を見出していきたい、こう考えておるところでございます。  それから、バスの問題について、今部長の方から経過をお話し申し上げますが、私もこの問題に限らず巡回バスをきちっと回していこうということで、今検討をさせていただいているところでありますが、どうしても計画が実際に合わないという問題もあります。できれば時間があればある程度のテスト的な巡回をさせていただいて、その結果に基づいて再調整も必要あるだろうと、こんな形の中からポイントのあるところについては事前の運行もひとつ考えていくべきだろう、こんな考え方も実は申し上げた経緯がございます。これは、てまりの湯に限ったわけでありませんけれども、前も出ておりました土田議員さんからのご質問の吉田駅までの問題、この辺もやっぱり想定をされる一つの問題ではないだろうかな、こんな基本的な考え方が底流にあったということもひとつお考えをいただきたい、具体的には部長の方から答弁を申し上げます。 ◎市民生活部長(藤井吉紀君) 私の方から、てまりの湯の無料送迎バスを運行している件でのお問いにつきましてお答えをさせていただきます。  てまりの湯に関しまして、分水庁舎からてまりの湯の運行はこれまでも実施をされてきているところでございます。そこで、合併後てまりの湯のまたこれから改修計画もあるわけでもございますが、それとは別にやはり旧燕、それから旧吉田の方たちから多くてまりの湯を利用していただきたいということで、9月、10月の2カ月の限定ではございますが、ちょうどマイクロバスもありましたもので、そうした期間ではございますが、無料の送迎バスを運行して市民の憩いの場に利用していただきたいということで実施をしたところでございます。ちなみに、9月1日からの実施でございまして、これまで1日が2人、5日が4人、6日が4人、7日が16人、7日までの利用の状況でございますが、計26人の方から利用をいただいておるというところでございます。いろいろ市民の少しでも利用がされれば、またてまりの湯を知っていただく意味で意義があろうかと思います。  また、これも先ほど旧燕市内にございます公衆浴場の関係、そうしたものの影響はどうかということでございますが、この運行についても日中での運行になっておりますので、直接公衆浴場に影響を与えるような考えのものではないということをご理解いただきたいということでございます。それ以後の問題でございますが、私どもバスの運行を十分検討いたしまして、少しでも市民の足として福祉バス、巡回バス、そうしたものが利用価値のあるものとして実施できるように、今後検討を進めるということでご理解を賜りたいと思います。  以上でございます。 ◆5番(タナカ・キン君) 20秒しかないので、手短に言います。  銭湯の話です。燕市公衆浴場組合から、こういうまた嘆願書も出されています。そのこともよく賢明な議員の皆様…… ○議長(古澤明君) 終わりました。  当局入れかえのため、そのまましばらく休憩します。          午前10時33分 休憩          午前10時35分 再開 ○議長(古澤明君) 休憩を解き、会議を再開します。  次に、7番、杣木義男君に発言を許します。 ◆7番(杣木義男君) おはようございます。通告に従いまして、3点について質問をいたします。  第1点目は、燕市の排水事業促進についてであります。2点目は、自然エネルギーの利用と活用について、これは表現が悪く、新エネルギーの導入についてと正させていただきます。それから、3点目に国上山総合開発計画について質問をいたします。  燕市排水事業促進について、環境破壊により気象条件が悪化し、世界じゅうで集中豪雨による最大な被害をもたらし、人類の生活に不安を与えております。国際社会では、環境防止策において積極的に取り組んで、水害防止や災害防止に努めております。そこで、6月30日の集中豪雨による3地区における数年の被害状況と、どのような対策がなされたのか、お聞かせ願います。  県央地区では、道路が冠水し、市民の生活に大きな影響を与えたと聞いておりますが、どのような状況なのか、対応がなされたのか、この点においては三条市との関連性も含めた中でどのような対応がなされるのか、市長にお尋ねいたします。  旧燕市周辺一帯の住宅においては、毎年30から40ミリの雨で排水から雨水が噴き出し、道路が冠水し、玄関先まで迫り、土のうを積むといった状況が住民から苦情が出されております。合流地では、雨水と下水道処理の施設が地下にありますが、集中豪雨に遭うと十分な排水機能がされているとは思われません。また、中ノ口川に放流量は制限され、豪雨による全体の雨水の深通排水路に放水することになります。これらも大きな水害と障害が出るのではないでしょうか。今後3地区においても同様、排水問題の充実を図っていく必要が十分考えられると思います。排水問題は、土地改良との関連性も含めた中で、どのような対応がなされているのか、市長の抜本的対策がとられるのか、考えをお聞かせ願います。  2点目の新エネルギーの導入について、3市町の合併の条件の中で、事業計画において維持管理費の財政の負担は大きく、市民サービス向上やニーズに対応するためにも、21世紀の自然エネルギー電力の導入が必要とされると思います。旧分水町議会では、石川県輪島市の太陽光発電力を研修視察を行い、輪島市では電力会社と共同し、先進的な取り組みで公共施設や財政面での軽減を行っております。また、愛知県岩倉市では平成12年に新庁舎に新エネルギー電力の導入をされております。全国でも60以上の市町が新エネルギーの導入促進事業を実施され、経費負担軽減に努めております。新庁舎建設に当たり、燕市も積極的かつ先進的な取り組みが必要と思われますが、市長は新エネルギーについて基本的な考えを持っておられるのか、新庁舎、公共施設に実施計画がなされるのか、お聞かせ願います。  3点目、国上山総合開発計画について質問いたします。新市建設計画では、合併による効果と地域の特色を最大限に発揮し、魅力的なまちづくりを進めていくためにも、六つの地域に設定し、地域別方針に定め、機能を分担を図ることとしています。この中で、自然文化ゾーンとして豊かな自然と良寛のゆかりの歴史・文化資源を集積している国上山及びその一帯を自然環境や景観の保全に配慮しながら、市民の観光客の憩いの場、体験の場として整備することにしています。そして、観光振興の主要プロジェクトとして国上山周辺の観光施設、保養施設等交流拠点の整備活用、良寛イメージをシンボルとして環境整備を進めながら、自然体験の観光の振興を図ることにしています。私は、この国上山周辺の自然環境を保持しながら、古民家の再利用や優良住宅の提供を行うことにより、若い世代の定住を促し、また団塊の世代の生活を受け入れできる環境が整うものと、新市における観光の交流拠点ともなると確信しております。  合併後のまちづくりは、新市の建設計画に沿って検討されていくものと思います。市長も慎重に慎重を重ねていることと十分理解できますが、早急に新市の建設計画の具体案を完成させ、実行するよう提案をいたします。  以上で1回目の質問を終わります。 ◎市長(小林清君) ただいまご質問いただきました杣木議員さんの3点の質問の件でございます。1点目の排水事業の関係につきましては、都市整備部長の方から、自然エネルギーの関係につきましては、総務部長の方から答弁をいたさせます。3点目の国上山の総合開発ということでございまして、私の方から答弁を申し上げたいと思います。  道の駅を主体とした中で、観光開発によるハード、ソフト事業を進め、ソフト事業に対する計画と予算についての説明、基本的な考え方を持っているのかということでございます。国上山周辺の開発につきましては、現在道の駅となっております場所を拠点として、公園やてまりの湯、足湯などを含めた複合的な施設として整備が進められてきています一方、朝市やそば打ち体験教室などの各種イベントが地元の方々の主体的な参画をいただきまして開催され、ハード、ソフト面、両面の施策に相乗効果による集客力が確実に年々増加をしている実態であります。全国各地におきます巨額を要した観光施設、いわゆる箱物の整備のみを主眼とした大型事業の失敗や観光に対するニーズが見物型から体験型に移ってきている現況を見るまでもなく、施設整備のみに偏重をした観光事業は、バブル経済崩壊後は大きな一大転換を過ぎてきておるところであります。当市といたしましては、昨年秋に初めて開催をいたしました越後くがみ山酒呑童子行列などの新しいイベントの開催や地域特産農産物の販売促進、観光情報の発信、観光ボランティア体制の整備などのソフト事業を今後ともさらに充実をさせながら、地域の活性化を図ってまいりたい、基本的に考えておるところであります。  また、今後国上山総合整備事業におきましては、ビオトープの整備や希少動植物の生息環境の復元など、身近な里山の自然環境の整備を進める上で、その計画作成や保全作業に対して、できれば地元住民や環境ボランティアなどの方々から積極的にご協力をいただき、行政としてこれらの活動を物心両面から支援するような体制を築いてまいりたい、こう考えておるところであります。  議員さんご提案の古民家の再利用、その辺も一つのやっぱり視野に入れる大きなポイントではなかろうか、こう考えておりますので、その基本的な考えについてご答弁を申し上げました。
    都市整備部長(池田清一君) 燕市の排水事業の促進についてお答えさせていただきます。  ご指摘のとおり、ここ数年の異常気象により、全国各地で豪雨が発生しております。先日も長井議員さんの質問にもお答えさせていただきましたが、県央地域におきましては国、県、土地改良区、三条市等の関係機関との連携体制を整え、よりよい方法を講じてまいりたいと存じております。  また、燕駅周辺につきましては、雨水と汚水が同一の地下埋設管に流入し処理されている公共下水道の合流区域でもあります。昭和42年度から整備を行った地域であり、時間当たりの降雨強度が30ミリと設計されております。整備時は、現在のような降雨状況ではございませんでしたし、道路の状況もすべて舗装になっておらず、ある程度は道路に浸透し、下水管に流入するまでの時間がかかったため、30ミリでも十分対応できたと思っております。しかし、現在は道路はすべて舗装され、宅地内もコンクリートやアスファルトになっており、豪雨時には短時間で流入するため、能力を超えてしまうのではないかと考えております。このような状況を踏まえまして、現在雨水桝の増設及び幹線排水路の定期的な維持管理を徹底しているところであります。今後は、合流区全体の雨水対策について調査、検討してまいりたいと考えております。  以上、よろしくお願いいたします。 ◎総務部長(神保至史君) 私の方から、2点目の新エネルギーの導入についてお答えさせていただきます。  旧分水町では、地域新エネルギービジョンを策定いたしまして、ソーラーなど自然エネルギーを利用しました街路灯設置などの事業を展開してきたところでございます。ただ、その中でも風力の発電につきましては、その設置場所の選定や費用も多額であることなどから、現状ではその実現は厳しいというふうに聞いているところでございます。  ご質問の庁舎や公共施設への風力、ソーラーなど自然エネルギーを利用しました発電システムにつきましては、環境負荷への軽減などの面から非常に有益であるというふうには考えております。しかしながら、ご承知のように電力使用量の費用と比較いたしますと、その設置費用が多額になることや活用におきます季節の格差などの面から難しい面があるんではないかというふうに考えているところでございます。  ただ自然エネルギーの活用につきましては、環境面などから今後も推進していく必要があるというふうに考えておりますので、先ほど言いました街路灯の設置など含めまして、庁舎など公共施設の補助的な電力として活用できるものではないかというふうに考えて検討させていただきたいというふうに思っていますので、よろしくお願い申し上げます。 ◆7番(杣木義男君) 1番目の排水の問題で、1番という形で報告をいただきましたが、これはわかりました。  それで、三条市との関連性を含めた中で、燕、三条で共同的に排水事業を行うようになりますが、これは国や県に働きかけやすいのではないかと思っておりますが、この件に関しては市長はどういうふうな考えを持っておられるか、少しお聞かせください。  それと、旧分水町のときに、千葉県の野田市の宮崎では外郭排水路を実施し、水害の対応策をやっております。それらの排水ポンプの機能は毎分というより毎秒の排水量を行っている現状であります。これらの対応でなければ排水、集中豪雨に対する解消はできないものと考えておりますが、それについてはいかがなものでしょうか。  それとまた、こんな例もありまして、異常気象により住宅地にヒートアイランド現象が起こっております。原因は何かというと、舗装やコンクリートの建物、エアコンの熱が上昇して巨大積乱雲が人工的につくり出され、甚大な被害をもたらしております。国では研究が進められ、防止対策に取り組みを行っております。このような国の事業が進められている中で、もう少し排水問題に着手してほしいなと思っておりますので、その辺についてもいかがでしょうか。  それと、新エネルギーの導入についてでありますが、新庁舎計画、これから建設検討委員にゆだねられて新庁舎をつくるわけなんですけれども、これはやっぱり是非生活環境整備項目のプロジェクトの中で地球に優しく、省エネルギーの推進と地域性を生かした新エネルギーの導入が検討されておりますが、先進的に実施なされるのか、まだこれなかなか今お話を聞きますと予算がかかり過ぎて到底無理じゃないかという、ちょっと寂しいお話を聞いたんですけれども、そんなことはないと思います。国の補助事業として、総工費の2分の1が出されるという、そういう有利な条件があります。それと、営利目的ですと3分の1ということであります。日照時間においては、太平洋側の南北差の差はほとんどないと言っておられますんで、いろいろと新庁舎に対する新エネルギーを導入されて、少しでも公共施設や新庁舎に皆さんの経済の負担を軽減されていってもらいたいというのが一つありますので、その辺をもう少し詳しくお聞かせ願いたいなと思っておりますんで。  以上で2回目終わります。 ◎市長(小林清君) 再質問の一部について、私の方からお答えを申し上げたいと思います。  排水対策でございますが、議員さんもご存じのとおり新燕市は最も基本的なものが大通川の排水、それから国上地区の一部は御新田排水路、そして旧分水町部の方は、この一部も実は大河津分水と、この基本的な大きな三つの排水幹線路線と判別できるんではないかと、こう考えているところでありまして、したがって今最も大きな問題となっておりますのが、須頃郷のあの地域の実は排水対策ということでございます。議員ご存じのとおり、三条市と重なっているところでありますので、この辺はひとつ当燕市だけじゃなくて、隣接する三条市さんと密接な連携のもとで、基本的な排水対策というものをこれからひとつ構築をしてまいりたい。先般も実はお話し申し上げたとおり、18年度予算の中では現在の須頃の排水ポンプ場をパワーアップをしながらどういう対策がとれるかということで、三条市さんとあわせて当面の緊急対策として、今対策を講じているということでございますし、もう一つは抜本的なあの全域の基本的な排水対策について、これから両市で協力をしながら取り組んでまいりたい、こう考えておるところであります。  あとは、御新田の方は国県さんの仕事が終わりましたので、これに我々はひとつ十分対応をとっていきたいと考えておるところでありますが、何せやはり大通川への幹線排水の問題であります。それまでの間の対策というものにつきましては、当然当市だけじゃなくて土地改良区等の農地の排水問題も含めた基本的な問題を検討をしていく必要があるだろうと、先般の議会でも申し上げました最近のゲリラ的な降雨の状況というようなものは、これからひとつある程度予想される中で、その辺も視野に入れて考えてまいりたい、こう考えております。  排水対策の強制排水につきましては、担当の部長の方からご答弁を申し上げます。 ◎都市整備部長(池田清一君) 再質問にお答えさせていただきます。  強力な排水ポンプで都会のあたりはしているということで、そういう形に持っていけないかというご質問ですけども、今現在燕市におきましては市街地排水を農地排水に流している状況でございます。小池排水、大通川、大通川放水路等、それから日本海に入っていくという状況でございます。6月30日、7月1日のあの大雨のときも、大通川放水路等は相当に水かさが増しております。非常な危険な状態にまで上がっております。そういう関係上、これから市街地の排水を考えるには、東京あたりがそうなんですけども、地下埋の貯水池等ということも十分検討はするときになってきているのかなとは思いますけども、いかんせん相当の経費がかかることになります。現在我々といたしましては、極力早く農地排水の方を利用させていただきまして、そちらの方に排水をしていきたいというふうに考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ◎総務部長(神保至史君) 庁舎の関係でございます。庁舎建設時には、そういう新エネルギーの利用はどうかうということで、再度のご質問でございます。これにつきましては、先ほどお話ししましたように、なかなかその設置費用が高くなるということをお話しさせていただきますが、今議員さんご提言されましたように国の補助もあるんではないかということで、そういう面も含めまして今後庁舎の建設に当たりましてはいろいろな面で、総合的な面で検討させていただきたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。 ○議長(古澤明君) それでは、ここでしばらく休憩いたします。          午前10時59分 休憩          午前11時18分 再開 ○議長(古澤明君) 休憩を解き、会議を再開します。  27番、須田一郎君に発言を許します。 ◆27番(須田一郎君) 通告に従いまして一般質問をいたします。  まことに失礼です、私ごとですけれども、健康を害しまして、のどの声帯の方にポリープができたようでございます。聞き苦しい点がありましたら、お許しを願いたいと思います。  まず、1点目は県立吉田病院の存続についてお尋ねをいたします。先般もこの話が少し出ましたが、市側の答えが市民の皆さんにスムーズに伝わらなかったのではというような感がいたします。  県立吉田病院は、旧吉田町に開業を始めまして約50年が過ぎました。県立吉田病院は、内科、小児科、外科、産婦人科、耳鼻咽喉科、眼科、放射線科の7科で診療を始めました。しかし、その後放射線科を廃止し、皮膚科を始め5科が増えまして、この地域では大型の総合病院となりました。地元の人たちに心から頼りにされている総合病院です。旧燕市の市民を始め旧吉田町、旧分水町の町民の80%ぐらいの人が病気を診ていただき、治していただき、心をいやしていただきました。前にも話をしましたが、県立吉田病院は総合病院として地域の人々に信頼された病院です。先般の新聞報道の中に吉田病院の経営内容が出ておりました。経営が赤字ならば存続が難しいのではないかと、市民は不安に思っております。市民の不安解消にどのような方策を考えておられますか、お尋ねいたします。  2点目、特別養護施設の入所の件でございます。現在燕市には、4カ所の特養の施設があります。いずれも定員いっぱいです。現在燕市で入所を希望している方は約900人です。入所を希望している方々は、2ないしは3カ所の施設への入所の届け出をしているようです。かけ持ち入所を割り引いても、約300人ぐらいの人が入所を待っております。現在入所を希望している方は、不幸にして入所している方が亡くなりますと、ようやく入所ができる、これが現状のようです。今は、身内の方々や家族の方々が介護されておりますが、仕事をやめ、勤めもやめて一日じゅう介護で、介護をする人も体調を崩し、医者にかかったというような話も聞いております。福祉の充実に力を入れておられる市長には、この現実をどのように考えておられますか、お尋ねをいたします。 ◎市長(小林清君) ただいまは、地域の医療の充実を、それからもう一点は特養の入所についてご質問をいただきました須田議員さんにお答えをいたしたいと思います。  最初に、地域の医療の充実という問題でございます。ご発言のとおり、県立吉田病院は当地域のみならず、周辺市町村を含め県央地域の中核的医療機関でございまして、また小児慢性疾患、腎移植、透析等腎疾患医療機能も担いまして、大変重要な医療機関として位置づけをされておるところでありまして、県立病院におきましては築後30年が経過をいたしておりまして、建物の老朽化が進むとともに、診療スペースや駐車場等が手狭になってきている、いろんな問題を抱えておるところであります。  また、非常に難しい問題でありますが、昨今の子育て支援、こういう対応からも、子ども病院も考え合わせながら、県立吉田病院の早期移転改築と県央地域での設置が望まれている救命救急センターの早期実現のためにも意を注ぎ、実現に向けて取り組んでまいりたい、基本的には考えているところであります。  まず、その取り組みとして、新燕市の市長として5月31日に早々県病院局長並びに福祉保健部長と面会を求めまして、県立吉田病院の早期移転改築と救命救急センターの設置の要望書を提出をしながら強く訴えてまいってきたところであります。現段階では、お二人からは今のところ県立吉田病院の事業の変更は考えておらない、こういうことでございますし、また現状の医療サービスを低下をさせることなく、医療活動を展開をしていく旨の回答をいただいてきたところであります。  さらに、私どもといたしましても今の医療をめぐる大きな問題が実は流れておることから、どうしも県央圏域との連携対策ということも実は念頭にありまして、7月5日に三条の市長さんに面会を申し入れました。お互いに両市の持つ共通の課題について、いろいろ実はご協議、提案をさせていただいてまいりました。その中の一つとして、県央地域の今後医療のあるべき姿についても時間を費やしてご議論をさせていただいてまいったところであります。  救命救急センターの課題は、いずれも事業主体は県でありますので、機会あるごとに三条市さんを始めとして県央地域の各市町村及び関係機関と連絡を十分密にしながら、まずは県央地域の誘致を基本として考えていくべきじゃないだろうか、こう考えておるところであります。この辺の問題につきましては、地元出身の桜井県議先生、そしてまた一番お世話にならんきゃなりません地域の医師会の関係の方々とも実は若干懇談をさせていただいて、それらの基本的な考え方についてご協議、ご指導をいただいたところでありますので、ご理解をいただきまして、これからもひとつご支援をいただきたい、こう考えているところであります。とりあえず現在における基本的な考え方を申し述べさせていただきました。  それから、2点目の特養の入所ということでございます。介護保険制度が施行後、行政が介護サービス基盤整備を進めていく役割とともに、高齢者が安心してサービスを受けることができるよう環境整備と全体調整の役割を担っております。必要なサービスを量と質の両面にわたって確保することが厳しく求められておる現況であります。合併前の3市町でも施設整備、在宅サービスともに高いレベルの充実、強化を図ってまいったところでありますが、残念ながら特養の待機者が年々増えてきておることは事実でございます。  今後の施設整備といたしましては、つばめ福寿園の隣に第三特養、さわたりの郷を建設中でありますし、来年4月にオープンの予定になっておるところであります。またさらに、粟生津地区におきましては、愛宕福祉会が今年の10月着工で、来年8月オープンの予定の計画も既に進んでおるところであります。そのほかに民間の有料老人ホームの整備も計画をされておることは、議員さんもご存じのとおりであります。ちなみに、さわたりの郷のベッド数64床、ショートステイ24床、愛宕福祉会はベッド数60床、ショートステイ20床という規模で事業が進展をいたしておるところでありまして、これらの老人ホームが開設をされますと、一時的に待機者数は大幅に緩和をされると思います。  ただしかし、施設整備については、国、県のベッド数の制限、介護保険料の高騰というものが次はついて回ります。これからは、要介護状態になったら、即施設という今までのパターンよりも、介護度が低いうちはデイサービス、ショートステイ、地域密着型サービスを利用していただきまして、住みなれた地域で生活がお互いに継続できるようなサービス基盤の整備もこれから重要だろうと、こう考えておりまして、それらの施設整備にも並行して取り組んでまいる必要があるのではなかろうか、こう考えておるところであります。特養の整備の方針と現況についてお答えを申し上げました。 ◆27番(須田一郎君) 地域医療に大きく貢献してきました県立吉田病院も古くなってきました。先般産業大学の話の中に、市からの支援を10億から20億というような金額の話が出ました。若者を育て、地域の活性化に産業大学は重要だと私も考えております。しかしながら、まずは医療の充実が一番だと思います。現在野本、田中には燕市と弥彦村で管理をしている不燃物を埋め立てた土地約6,000坪があります。この土地を駐車場に利用し、この付近に県立吉田病院の新築に向けての誘致を考えてみてはどうでしょうか、市長にお伺いいたします。 ◎市長(小林清君) ただいまは壮大なご提案をちょうだいをいたしました。冒頭申し上げましたとおり、地域医療の問題というのは非常にいろんな問題を実は抱えているところでありまして、先ほどといいますか、先般もこの問題についていろいろ皆さん方からご意見をちょうだいをいたしておりました。恐らく救命救急センターの対応というものについても、県の方では今行われております魚沼地域における整備が進んでまいりますと、必ずや次の番として県央における県立病院の整備問題、それとそれに並行して救命救急センターの機能整備ということが必ず私ども出てくるだろう、こういうことを想定をしながら7月早々に実は県の方にお邪魔させていただいたのもそういう関連でございました。燕市単独でこの対応を到底賄い切れない、何としてでも県央と一体になりまして、地域の医療を守る、そしてそれにあわせて400から450床のベッド数を有する救命救急センターを並行して考えていく必要があるだろう、こんなことから県央挙げてこの対応を受け皿として考えていきたい、当然私たちといたしますれば県立病院の移転を燕市内に誘致をしたい、このことは基本的には全く変わりはないわけであります。是非ひとつ議会の皆さん方からも、これからの運動の展開にご支援とご協力をいただきたい、こう考えているところであります。  ただ、そうは言いましても、今県のいろんな財政的な問題、そして今県民の医療を守るという基本的な立場から考えますと、そのことが本当に100%実現できるか、今から少し力の弱いことを申し上げて恐縮でありますけれども、基本はあくまでも燕市内に、今議員さんからもお話がありました。そういうことも想定に入れて精いっぱいの努力をしてみたい、これが基本的な考え方であります。ただ、今県の抱えている財政問題、そしてさらに進めていく県全体の医療改革を考えていったときに、その辺のひとつ整合性も考えていく必要があるのではなかろうかな、こう考えているところでありまして、今そういう問題での遊休地が当然あるわけでありまして、それから庁舎問題も含めてこれからの新しい新市の中心的な役割を果たすエリアであることも十分私も承知をいたしておるところでありまして、これからの新しい総合計画の中でもあの一帯の土地利用計画というものについては、真剣にご議論をいただく必要があるエリアではないだろうか、こんな考え方を持っておるところでありまして、これからの仕事の事業の進め方、対応のとり方でも是非今ご提案のことにつきましても、参考にさせていただきたいと考えておるところであります。 ◆27番(須田一郎君) いずれの問題につきましても、前向きな発言をいただきました。大変ありがとうございます。  近年新しく開業された病院は、一流のホテルのようです。県立吉田病院は、古くなっても地域にはなくてはならない総合病院です。昔から健全な肉体に健全な心宿ると言われております。県立吉田病院の存続及び新築誘致により一層力を入れていただきたい。  また、特別養護施設の件ですけれども、入所を希望している方々を全部入所させるというようなことは、到底できません。至難のわざだと思います。ケアマネジャー及び関係委員の方々とよく話をしてショートステイ等で対応していただき、少しでも介護をしている人たちの心と体の手助けをしていく、このことを強く求めまして、私の質問を終わります。 ○議長(古澤明君) それでは、ここで休憩をいたします。          午前11時37分 休憩          午後 1時00分 再開 ○議長(古澤明君) それでは、休憩を解き、会議を再開し、一般質問を続けます。  26番、阿部健二君に発言を許します。 ◆26番(阿部健二君) しばらくお休みするのをお待ちください。先週の金曜日、議会の帰りに、とあるガソリンスタンドに寄って給油したら、中山議員の話と同じことを言われてしまいました。いわく「燕の銭使うて分水ばっかいいことやっているみていらねっかね」です。花火がなあして分水になったのかとか、てまりの湯が小林市長のお手盛りの湯ではないことなどを話しましたら、「上越市みてえに地域エゴのぶつかり合いが薄らぐのに20年はかかるろかね」と言ってもらえたことで、少しはほっとしましたが、中山議員の話の直後だけに燕地区住民のふんまんやるかたない気持ちの根深さを痛感させられました。その意味で、てまりの湯への対応は100円のふろ代を無料化することよりも、今後の市長が問われていることを質問に入る前にあえて申し上げておきます。  さて、今回の横板に雨垂れの質問は、そのてまりの湯、燕市温泉保養センター整備事業についてであります。6月議会で配られた生活環境課資料番号1の燕市温泉保養センター整備事業についてという冊子を読んでの、まずはちんぷんかんの一言であり、幾ら読み返してもその必要性が伝わってこないのです。その冊子の表紙の部分には、既存施設概要と計画年度などが記された整備事業計画の2項目が書かれ、てまりの湯の位置を示す地図を挟んでの第1ページには、なあしてか、1、2がなくて、いきなり3、企画の概要と始まります。その企画の概要、(1)の目的には、燕市、吉田町及び分水町による新市のための観光振興策「(仮称)国上山総合整備事業」(以下整備事業という)において、主要な施設とする当施設について、実際に効果的で効率よく事業展開するための基本とする方向性、すなわち基本構想(案)を策定しますとうたわれています。ヒコページはそんなに悪くはないと思うのですが、マメページのよくない私の病み病みが始まるのです。ヒコページとは左に弥彦の彦という字を書き、右に漢字の頁を書くとわかってもらえるはずですが、顔のことです。マメページとは、左にまめへんを書き、右に漢字の頁を書くとわかってもらえると思うのですが、頭のことです。そのマメページの悪い私の病み病みが始まるのは、まずは(以下整備事業という)と書かれているところからです。この資料番号1の整備事業については、条例なんだろうか、あるいは規則なんだろうかです。また、その以下のどこにも整備事業なる言葉が出てこないのにも不思議です。  さらに、企画の概要の目的として、基本構想(案)を策定しますと結んでいることにも悩まされます。基本構想案を策定するのは策定委員会の仕事であって、ここでうたうべきは整備事業を企画した目的ではないのかです。私の独断と偏見とでまとめさせてもらえば、燕市、吉田町及び分水町による合併後の新市のための観光振興策(仮称)国上山総合整備事業における主要な施設である燕市温泉保養センターを効果的で効率よく事業展開することを目的としますというべきであり、要は燕市温泉保養センター整備事業を企画した目的は、新市のための観光振興策だということではないのかと思います。  ところが、続く(2)の運営方針の基本的な位置づけでは、好評の分水産朝採り新鮮野菜直売所、「ふれあい市」のある「ふれあいパーク久賀美」とともに『道の駅国上』を成し、新市の「産業・活力」面に寄与する集客施設としますと、観光振興策としての位置づけをうたいながら、好評の足湯「酒呑童子の湯」や「国上健康の森公園」とともに『道の駅国上』を成し、新市民の「生活・基盤」面に寄与する新市唯一の公共温泉保養施設としますと、市民の生活面に寄与する施設としての位置づけも新たにつけ加えられております。  続く施設整備の考え方の①の地域性に即した運営では、利用客が求める価値観には公衆浴場や「普段着の温泉」として日々の暮らしや健康管理に根差したものから、余暇や娯楽など日常生活の息抜きや愉しみまでさまざまで、この多様な価値観を満足させるには過大な投資と経営力を必要とすることから、当施設の改修については近隣との競合は意識せず、「気軽な家庭(うち)ぶろの延長」と位置づけ、利用客に一層親しんでいただけることを基本としますとつけ加えた方の公共温泉保養施設としての位置づけを補強しています。すなわち冒頭でうたった新市のための観光振興策、(仮称)国上山整備事業における主要な施設という見方や、新市の産業力面に寄与する集客施設とするなどをあたかも否定するがごとき表現が展開されています。  さらに、続く②の公共施設としての整備では、一般の温泉保養施設の設置目的には、「健康増進」と「観光収益」との二つがあると類別し、利用客には前者の公益性、いわゆる健康増進目的が価値観として評価されるとし、大がかりに手をかけず、既存の空間を利便性よくすることを基本としますとうたっています。すなわち市民の生活面に寄与する公共温泉保養施設として位置づけるをうたい、利用者の多様な価値観を満足させるには過大な投資と経営力を必要とすることから、当施設の改修については近隣との競合は意識しない気軽な家庭(うち)ぶろの延長と位置づけるとし、利用客には健康増進の公益性が価値観として評価されるから大がかりには手をかけず、既存の空間を利便性よくすることを基本とするとまでうたっているのです。  ところがです。③の利用客数の維持向上では、当施設は新市の観光振興策に寄与する「産業・活力」面の主要な施設として位置づけられていますと言い出し、このことから観光収益性のある施設として機能することが求められていますと、突如180度転換です。そして、同じ源泉で新設した足湯「酒呑童子の湯」が好評で、当施設の利用客も増えている一方、浴室の狭さから利用客の滞在時間が少なく、広間が有効利用されていないのが現状です。また、国上山を始め、四季折々彩るせっかくの眺望が浴室から見えないことも不評ですと、現在の設備の不具合を訴え、他方周辺の温泉保養施設には健康増進目的の設置でも露天ぶろが備わっていますとし、当施設の改修については既存施設の機能を改善するほか、眺望のよい場所に露天ぶろを設け、収容能力に見合う利用で収益を拡大することを基本としますと、収益の拡大なる勇ましい言葉を出しているのです。  そもそも市の一般会計から毎年5,000万から8,000万もの運営費を引き出している事業体が、赤字の縮小というのならまだしも収益の拡大などとは、まさにおこがましいような気がしてなりません。そして、収容能力に見合う利用で利益を拡大するとうたいながら、続く基本とする接客方針という項目では、利用客の収容能力は隣の国上地区農村環境改善センターと合わせた現行の延べ床程度として、上限500名のままとするとしているのもおかしな話です。  とにかく新市のための観光振興策における主要な施設とか、新市の産業活力面に寄与する集客施設とすると言ったと思ったら、市民の生活面に寄与する公共温泉保養施設として位置づけるとか、近隣との競合は意識しない気軽な家庭(うち)ぶろの延長と位置づけるをうたい、利用客には健康増進の公益性が価値観として評価されるから大がかりには手をかけず、既存の空間を利便性よくすることを基本とするとまで言っているのです。それが、今度は既存施設の機能を改善するほかとして、ほかをつけ足しながら、収益を拡大することを基本としますと言い出し、後に来る改修の考え方の項目では、現状の乗り入れ道路と絡めない入退路ルートを考える必要があるとか、既存部分と絡めない増築案を考える必要があるなどとのたまっています。まさにちんぷんかんな論理ではありませんか。大がかりには手をかけずに4億1,200万の税金を湯水のごとく使う燕市温泉保養センター整備事業、もし大がかりに手をかけたら幾らになるのでしょうか。行政側にとっては、たかがかもしれない4億1,200万円、市民にとってはされどなんてもんじゃない金額なのです。  マメページのよくない私には生活環境課資料番号1の燕市温泉保養センター整備事業については、幾ら読んでもその真の必要性、真の目的がどこにあるのか、皆目検討がつきません。私には、既存の浴室部分を役立たずの単なる銭食い虫にしてしまうのが燕市温泉保養センター整備事業のように思えてなりません。あげくに、何倍もの維持費がかかるであろう新たなる銭食い虫をつくろうとしているのが燕市温泉保養センター整備事業のように思えてならないのです。  ここで質問です。質問の1、燕市温泉保養センター整備事業の真の必要性は、真の目的はどこにあるのでしょうか。  質問の2、燕市温泉保養センター整備事業計画が合併前の吉田町、分水町によって構成されていた新潟県西蒲原郡南部衛生組合でつくられた経緯についてをお尋ねします。  次の質問の3の燕市温泉保養センター整備事業計画の現状での取り扱いについてで問わんとしたことと、質問の4の燕市温泉保養センター整備事業の実施段階での取り扱いについてで問わんとしたこととは、先週金曜日の一般質問での大岩議員と市長とのやりとりで、やや明白になったやに思えるのですが、既に質問細目を提出したことであり、再確認する意味からもあえて問うてみたいと思います。  質問の3、燕市温泉保養センター整備事業計画の現状での取り扱いについてをお尋ねします。「ロバの耳」8月号で、小林市長は将来民間に委託して経営できるという方向も考え、100人委員会で論議していただくと言われていますが、事業はもう進めておりますとか、予算が可決されればすぐに事業工程が示され、着工されますとした大岩議員の投書が真実なのか、はたまた虚偽の発言と見ていいのかです。  質問の4、燕市温泉保養センター整備事業の実施段階での取り扱い、いわゆる発注の仕方などについてをお尋ねします。これまた大岩議員の「ロバの耳」の投書でいう測量調査業務は吉田地区の測量設計会社であり、設計業務も吉田地区の建設設計事務所であり、随意契約をされ進められましたということについてです。この記述が進められましたと過去形であることから、随意契約はもしかすると合併前の南部衛生組合での温泉センター、てまりの湯改修基本構想策定委員会に出された図面作成にかかわることなのかもしれませんし、もしそうだったら、かつての吉田町町長が管理者であったかつての南部衛生組合でのことを、今回の燕市温泉保養センター特別会計予算の中の温泉保養センター整備事業に絡めて投書に書いたことにアンフェアなものを感じます。それとも6月に計上された予算の実施設計業務委託料などが、大岩議員のいう業者に随意契約され進められましたは正しいのかです。  以上で1回目の質問終わります。 ◎市長(小林清君) ただいま阿部健二議員さんの方から、燕市の温泉保養センターの件でご質問がございました。私の方からお答えを申し上げたいと思います。  いろいろお話がございましたが、6月定例会の審議過程の中でてまりの湯の建設経過についていろいろご論議がございましたので、繰り返しになりますので省略をさせていただきますが、建設当初の目的も含めた中で、新市建設計画にありますまちづくりの基本方針、産業活力面における観光振興策の一つであります(仮称)国上山総合整備事業の主な施設としての位置づけをされているところであります。これまで何人かの議員の皆さん方から、これと関連をしてご質問がございました。私の方も将来の観光振興のあり方、そして近年高齢化社会が進みます中でのメンタルヘルスの対策、そして市民の総合的な保養施設、そして市民全体の健康増進、こういう面で、また別の面でこの施設が有効的に活用される、寄与するものだと、こういうご答弁を申し上げたところでございまして、同じような答弁になるところでありますが、ご理解を賜りたい、こう思っておるところであります。  次に、整備事業計画の作成経過についてでございます。これもお話を申し上げた経過がございます。てまりの湯は平成5年の12月に開湯いたしまして、以来11年が経過をして施設及び設備の老朽化が目立ってまいったところでございまして、リニューアルを要する時期に来ていること及び多くの入館者の皆さん方から、何としてでも露天ぶろの新設等について、前々から実は強く要望があったことでございます。また、合併協議の中で新市の観光振興策でもあります(仮称)国上山総合整備事業の主要な施設と位置づけられたことから、旧南部衛生組合におきましても平成17年度に改修基本構想策定委員会を組織をさせていただきました。精力的に検討を重ねて基本構想を策定をしていただいてまいったところであります。これは、今阿部議員さんのお話で触れておられたところであります。  次に、整備事業計画、現状の取り扱いということでございます。私も大岩議員さんの方からのご質問もありました。まちづくり100人委員会に意見を求めることに、こういうことで回答を申し上げましたから、現状は何の事業の着手もいたしておりません。凍結状態と、こう申し上げてもよろしいんじゃないかと、こう思います。  次に、実施段階の扱いということでございました。議員ご質問のことにつきましていろいろ触れておられましたが、今申し上げましたとおり18年度で予算を議決をしていただきましたが、100人委員会にお諮りをしていただいた上に、改めてその方向づけを検討させていただきたいと、こういうことから一切の18年度の予算については執行いたしておりません。今お話しの改革の構想ということでございます。昨年度南部衛生組合において、随意契約によりまして改修基本構想に関する業務を委託して完了させていただいたということで、南部衛生組合における予算執行ということでお答えを申し上げたいと思うところであります。  以上でございます。 ◆26番(阿部健二君) 阿部健二、2回目の質問に入ります。  質問の2の燕市温泉保養センター整備事業計画が作成された経緯について、恐らく藤井部長は綿々と説明されると思ったんですが、それで時間ちょっと読み違いまして、非常に予定より早く終わると思います。  私が燕市温泉保養センター整備事業の真の必要性、真の目的について非常にちんぷんかんであると言いましたが、燕市温泉保養センター整備事業計画というか、南部衛生組合でそれがつくられたプロセスに、なおその真の必要性、真の目的への疑問が大きいのです。いただいた資料からですけれども、今年、平成18年の1月24日に温泉保養センター、てまりの湯改修基本構想策定委員会の委員が依嘱され、第1回目の委員会で委員長の選出やら改修基本構想(案)の説明などが行われたのは、それから13日後の2月6日、その17日後の2月23日に現地視察を含む第2回目の策定委員会、それから13日間しかたたない3月8日に第3回目の策定委員会が開催され、答申版の企画書を取りまとめる旨を合意しております。その2日後の3月10日に、新潟県西蒲原郡南部衛生組合管理者、泉光一様あての温泉保養センター、てまりの湯改修基本構想について(答申)が出されています。第1回目の委員会が開かれた2月6日から答申が出された3月10日までが1カ月ちょっと、その間に開かれた3回の策定委員会で費やされた時間が4時間30分、この異常とも思えるスピード審議もさることながら、3月10日といえば何と燕、吉田、分水、3市町の合併のわずか10日前ではありませんか。時の南部衛生組合の管理者は、何ゆえかくも慌ただしく温泉保養センター、てまりの湯改修基本構想の策定を急がせたのかに、少なからぬうさんくささが感じられてならないのです。  ここで質問です。質問2回目の1、100人委員会では私たちに配られたものと同じ生活環境課資料番号1の燕市温泉保養センター整備事業についてをもとに審議されるのでしょうか。また、100人委員会もスピード審議で終わらないように願いたいのですが、そのお覚悟やいかにです。  質問2回目の2、市長は金曜日の一般質問の答弁でも今日の答弁でも、100人委員会の審議結果を改めて議会に問いたいと言われましたが、そのこと、すなわち今ある燕市温泉保養センター整備事業の見直しの示唆と受け取ってもいいのでしょうか。  質問の3と質問の4で問うた大岩議員の投書の問題の部分については、投書をもらったときから大いなる疑問でありました。小林市長からそのようなことのないことを確認し、その旨を大岩議員に言うたのですが、彼はそれを頑として受け付けず、このまま載せてくれと言うて聞かなかったのです。彼も建設業界の一人、その彼なら私たちの知らない何かをつかんでいるのではという興味もあったし、金曜日の一般質問で吉田地区の測量設計会社や建設設計会社と随意契約がなされ云々の話が出たときには、待ってましたという気持ちもなくはなかったのです。ところが、小林市長の温泉保養センター整備事業に関する予算は一切執行していませんで、しゅん。市長には失礼ですが、それにはがっかりしました。  ここで質問です。質問2回目の3、「ロバの耳」紙上で物議を醸し出した大岩議員の投書の問題部分に対する反論というか、市の潔白を周知してもらう文を「ロバの耳」に投稿されたらいかがでしょうか。  ここで、2回目の質問を終わります。 ◎市長(小林清君) 2回目のご質問にお答えをしたいと思います。  なおまた、さらに細かなご質問があります。私の答弁で不足の点がありましたら、担当部長もおりますので、追加でご答弁をさせていただく機会もあろうかと思います。  1点目の100人委員会の資料の問題でございます。確かに生活環境課資料番号1、皆さん方にお届けをした文面を改めて読み返してみますと、少し整合性に欠けている、説得力に欠けている、そして温泉保養センターの必要性、新市に向けた対応というものが少し気迫に欠けた表現もあったんじゃないかな、率直に反省をいたしているところであります。そういう問題も含めて、当初私も実は合併前に南部衛生組合の副管理者という立場でございました。その問題が提起をされたときに、管理者が少し公務が重なっておるために、協議会のごあいさつはおまえの方でひとつしてくれないかと、こういう実はお話がありました。その旨のごあいさつを申し上げた経緯があるわけであります。そんなことを踏まえてきた経緯もあるわけでありますので、私といたしましてはあくまでも南部衛生の段階で、今まで利用者の方から非常に大きな声が上がってまいりましたものをずっと私も何回か利用してまいりましたので、そういう問題も少し抑えてきたということだけは事実でございます。たまたまこういう合併の問題もありまして、この際ご議論をいただくのも一つの方法じゃないだろうか、こんなことを考えを持っていた一人でございます。そんな意味で決して合併を契機に急いで、何もかにもつくり上げて持ち込まなければならなかったという経緯はありませんので、その辺をひとつ正直にご了解をいただきたい。  さてそこで、1点目の100人委員会の問題でございます。当然皆さん方にお示しをいたしました参考資料は重要な資料でございます。違うものを出すということは、これは到底考えられません。ただ、これはあくまでも答申をいただいた構想に基づいて、こういうものをひとつ検討委員会でご議論をいただいたら構想として提案があった、これをもとにしていかがでございましょうかと、こういう形のご審議をいただくということになるのが基本だと、こう思います。もう少し表現の中で、いろいろ理解しにくい点、整合性の欠けた点、その辺は率直に申し上げて反省をしなきゃならない、おわびをせんきゃならない点が幾つか私も感じました。そういう意味で、もう少し丁寧に趣旨と内容、それから今までの経過ということをきちんと100人委員会にも説明、お話を申し上げることが最も大事でなかろうか、決してスピードを上げて一瀉千里にということではないわけでありますので、その辺のことをもう一回きちっと経過をお話し申し上げながら、いろいろご意見をちょうだいをしたいということが基本的な考え方でございます。  したがって、2番目の見直しの示唆と、こう受け取られていいかと、こういうことであります。当然皆さん方の、てまりの湯ばかりではございません。庁舎の問題も含め、あるいは今これから予定をしております幾つかのハードの事業の問題あるわけでありますから、100人委員会の皆さん方のいろいろなご意見を幅広くお聞きをした上で、私としてその皆さん方の意見、提案、こういうものを総体的に判断をさせていただいて、私で絞り切れない段階、択一を、選択せんきゃならない問題は議会の皆さん方と相談をさせていただいてきちんとした方向を出させていただきたいということで考えているわけでありますから、見直しの示唆とか変更をしないとか、そういう考え方でありませんので、広く市民の皆さん方の意見を聞かせていただいた上で、最終判断をさせていただきたい、これが基本的な考え方でございます。  それから、3番目の「ロバの耳」に投稿を考えておらないかということでございます。いやしくも市民を代表する議会の公の席上で私がご答弁を申し上げまして、皆さんからご理解をいただきましたので、それ以外の手段はとる必要は私はないと、皆さん方がそれぞれご支持をいただく市民の方々に私の答弁申し上げたことをきちんとお伝えをしていただければ、市長の姿勢というものは、また真意というものをご理解をいただける、こう判断をいたしております。 ◆26番(阿部健二君) 市長は、いやしくも議会で言ったことは、それ以上言う必要はないと言われますけれども、議会で言ったことが伝わっていないんです。これが問題だと思います。だから、議会で6月で決めた特別会計の整備事業計画に関する予算は執行していないと繰り返し言われても、これが市民に伝わるかどうかということが私は非常に危惧するんです。これは、ちょっと公の立場での、失礼な言い方ですけども、思い上がりではないかと思います。私は、こと「ロバの耳」であろうと何であろうと、それこそ「ロバの耳」なんて投書しなくて、市でチラシでそれを言うべきではないかと思うのです。その点について、さっきのあれで結構でございますが、あえて「ロバの耳」に投稿をこれ以上求めませんけれども、ここで3回目の質問として、いきなり燕市温泉保養センター整備事業への見直しにかかわる質問をさせていただきます。  さっき100人委員会には、私たちに出された資料と同じもので検討してもらうと言われましたが、私がこれから言う質問も是非100人委員会に出してもらって、こういう声もあるんだよという中で話し合ってほしいと思いつつ質問に入ります。  質問3回目の1、いきなり質問でいきます。今回の生活環境課資料番号1の燕市温泉保養センター整備事業についてで提案されている露天ぶろや新たな内湯の部分にかけてのスペースを利用客駐車場に変えることはいかがなものでしょうか。さすれば、今一番の批判の的である屋外エスカレーターの必要性もなく、もちろん歩道は完全分離して車いすでも上れる勾配のものをつくるということはいかがでしょうか。そして、道の駅第1駐車場の利用客用として予定していたスペースには、将来それこそ新市の観光振興策の一つとして良寛資料館やら産業ミュージアムなどを集結させるのです。大型バスで道の駅国上にやってきた観光客は、酒呑童子の湯で足湯につかるもよし、良寛資料館で良寛さんの心に触れ合うもよし、産業ミュージアムで世界のスプーンを眺めるもよし、それぞれが三々五々新燕市を満喫して帰るのです。  質問3回目の2、露天ぶろは、一つは今の中広間のスペースを利用し、もう一つは国上地区農村環境改善センター側につくってはいかがでしょうか。もちろん眺望のよい露天ぶろが望ましいことはわかりますが、よその露天ぶろすべてが必ずしも眺望がいいとは限りません。そして、狭いという洗い場も、中広間と環境改善センター側に突き出し、サウナ室を少し広げ、廊下を1間分外側に移し、更衣室もゆったりさせるのです。  質問3回目の3、持ち込み自由が売り物のてまりの湯が、大きな厨房を望むことに大いなる疑問があります。うどん、そば、カレーライスの自販機を置くなど自販機コーナーを充実し、場合によっては道の駅のラーメン屋さんからの出前や魚屋さんからの仕出しで対応してはいかがでしょうか。ちなみに、近隣のDの湯では宴会用の料理は仕出しで賄っています。  質問3回目の4、現にてまりの湯の一部として機能している国上地区農村環境改善センターを燕市温泉保養センター整備事業にあわせて改修できないものでしょうか。今まで述べた改修でも現在の施設の不具合が解消され、それこそ資料番号1の整備事業についてでいうところの気軽な家庭(うち)ぶろの延長と位置づけ、利用客に一層親しんでいただけることを基本としますとか、利用客には健康増進目的が価値観として評価されることから大がかりに手をかけず、既存の空間を利便性よくすることを基本としますといううたい文句にかなっているのではないでしょうか。  てまりの湯は、吉田、分水共同の老人憩いの家として建設されたものです。参考までという「ロバの耳」のアンケートに寄せられた古澤議長のノーコメント回答が燕市温泉保養センター整備事業の基本であってほしいし、一日も早く燕地区の人たちからも愛され、利用される燕市温泉保養センター、てまりの湯としてリニューアルされることを願いつつ、阿部健二の質問を終わります。 ◎市長(小林清君) 3回目のご質問、かなり具体的な提案を含めてご質問をいただきました。基本的な考え方は、私当初から申し上げておるとおり、100人委員会のできるだけ大勢の市民の皆さんの意見をお聞きをしたいというのが基本的な考え方でございます。  今さら私がこういうことを申し上げても何でありますけれども、2回ほどの検討委員会の中で代理という形で出席をさせていただいて、幾つかの実はいろんな議論が出されました。最終的に構想としてこういう形で取りまとめをさせていただいたところでありますが、内湯の建設、さらにこれをもう少し拡大をしていってはどうかという、実はいろんなご意見がありました。そのときも、私今でも覚えているところでありますが、そこまで事業を拡大をして考えていくことは非常にありがたいことだし、またこれからの国上山周辺の一帯のさらなる自然との共生の施設として大事にしていかんきゃならんけれども、そういうことになりますと今ご指摘の環境改善センターを含めて根本的に考えていかなけりゃならないことが触れられてくる、こんなことを実は代理の立場として申し上げた記憶があるわけであります。今四つの考え方ということでご提案がありました。当然建物の整備ということも含めて、100人委員会の市民の皆さん方の中から将来の経営という問題も含めて恐らくご意見が出てくるんじゃないだろうか、こういうことが予想されるわけでありますので、是非今阿部議員さんのご提案もあるということもひとつその段階で申し上げるように、事務方に私の方からも周知をしたい、こう考えているところであります。  当然国上環境改善センターも農林水産省の方からちょうだいして整備をしたものであります。確かに当初の目的よりも利用の程度、度合いというの低くなってきてはおりますけれども、旧来の果たす農村環境改善センターとしての役割も今実は補っている施設でありますから、それを一気にそういう形で体制がとれるかどうか、この辺もひとつ国との照会もしながら、取りまとめの段階で答えを出すように準備をさせていただきたい、こう考えているところであります。確かに国上山周辺の中では、この温泉保養センターとは違いますけれども、新しい新市の観光のかなめとして、そしてまたさらにこれから進むいやしの場、それから交流事業の拡大の拠点として、新市にもない、二つないですが、大事な実は宝物でありますから、今イメージとして我々が持ち合わせております普段着の気軽に立ち寄っていただける、こういうイメージを求めていくという段階については、精いっぱい努力をしてまいりたい、こう考えておるところであります。  今いろんなご意見をちょうだいいたしました。賛成の立場でご発言をいただき、その趣旨を十分体しまして、これからもひとつ十分ご議論をいただいて、またその結果に基づいて、方向に基づいて議会の皆さん方からも是非ご意見、ご指導をいただければありがたいと考えております。 ○議長(古澤明君) それでは、当局入れかえのため、休憩をいたします。          午後 1時51分 休憩          午後 2時09分 再開 ○議長(古澤明君) それでは、休憩を解き、会議を再開し、引き続き一般質問を行います。  8番、田野隆夫君に発言を許します。 ◆8番(田野隆夫君) 通告に基づきまして一般質問をさせていただきます。  15年度の4月の市議会議員の選挙がありまして、以来間もなく3年半になろうとしております。市民の皆様からご支持をいただきまして、1回目の市議会議員の選挙に当選させていただいて、議員としての仕事をさせていただいてまいりました。だけど、振り返ってみますと3年半の間に自分が公職で公金をいただく身分になって、果たしてそれなりの市民にお返しする仕事をしてきたのかなと、そういうふうに自問自答をいたす今日このごろでございます。  来月10月には、議員の改選の選挙が行われます。定員30名で激しい選挙戦が開かれるのではないかなと思っております。ただ私は、この3年半の間に感じてまいりましたのは、どうしても地方自治というのは国政の影響が非常に強く反映すると、幾ら地元の首長さん、議員さんが大きな声で陳情しても、国政の場で方針を示されたものに対しては、なかなか地方六団体の皆さんが努力されても実現が遠いという中身はなぜなのか、いろいろ考えますと、やっぱり執行する予算の3割自治と言われる全予算の3分の1ぐらいしか地方議会は実力がない、そうするとどうしても県であり、国であり、陳情をしなければなかなか住民の皆様への要望におこたえする政策を上げるのは難しいという感じをしておりました。そして、この前の4月の新市の市長選挙では、激しい選挙ではございました。私は、市議会議員になるときに何を目的になったかといいますと、一つはどうしても県央の大合併を実現していただきたい、そういう思いが一番強うございました。当初いろんないきさつがございましたけども、旧燕市と吉田町、分水町が見事に皆さんのご同意を得て新燕市が誕生したというときに、私もささやかではございますが、議員の一員としておったことに対して誇りを感じております。  その選挙戦のさなかに、私はすべての問題はどこにあるのかな、それを市民の皆様に応援弁士を務めながら幾つか訴えてまいりました。その一つが国債残高の多くなってきた問題、1時間10億円という、現在の政府発行の国債の利息だけで1時間10億円でございます。それが多いか少ないかは、あまりに金額がかけ離れるために私どもではちょっとはかりかねます。  だけど、日本を代表する、質問に入る前に、国政の少し皆さんもご興味があると思いますけども、これから自民党総裁選挙が執行されまして、最高権力者が間もなく生まれるわけでございます。その中で、リチャード・クーという、これは日本を代表する経済学者でしょうけども、彼がこういうことを言っております。過去15年間のバランスシート不況、家計が貯蓄しているのに企業が借金返済に回ったことで、家計の貯蓄分と企業の借金返済分を借りて使う人がいなくなり、派生した。ところが、そのような深刻な借り手不足にもかかわらず、経済がデフレスパイラルに陥らずに済んだのは、政府がその金を借りて使ってくれたからであったという、これが今日本が失われた10年と言われておりますけども、デフレスパイラルというのは不治の病といって、もう治らないと言われているその事態、その事態に国政の担当者は大量の国債を発行して日本のデフレスパイラル、大不況を切り抜けたわけでございます。そして、これから増税論議もあるでしょうけども、増税をする前にどうしても政府の行政改革、出費を抑えるということがこれから言われております。それがこれから国民に真意を問われるのだと思いますけども、小泉改革を担当して切り込み隊長と言われた自民党政調会長の中川秀直さんのコメントが幾つか載っておりますので、少しだけご紹介させていただきます。  9月、5年半にわたった小泉純一郎政権が終わる、足元の景気は堅調だが、国内人口は減少に転じ、振興国の追い上げで、国としての競争力は予断を許さない。日本経済が今後高い経済成長を達成していくには何が必要か。まずは、小泉首相が構造改革を進める上での切り込み隊長を務め、9月以降も党三役などへの就任が有力視されている自民党の中川秀直政調会長、これはインタビューになっておりますけども、一言で言えば小泉改革は既得権の打破でした。失われた10年の閉塞感から脱却するために、既得権者だけが得をするというのではなく、すべての人にチャンスを与える、それが改革の理念だったと思います。官から民、依存から自立、中央から地方へという流れのもと、成長国家、分権国家を目指していこうと独裁的との批判も受けましたが、民意の支持があった上でのトップダウンでした。政府や中央への依存から自立へ、ある種の意識革命だったと思いました。こういうふうにお答えになっておられます。  もう一つ、昨年の総選挙で自民党は小さな政府をつくると約束しました。派閥を超えて出した結論が今回の歳出歳入一体改革です。行政の非効率をなくすという点では、霞ケ関はシンクタンクにならない、また成長路線を打ち出す上で、内閣府のモデルは古くて使えなかった。そこで、官に頼らず、文章も全部党で書き、シミュレーションも全部党でやったわけです。財政制度審議会の試算では22%の消費税という数字も出る中で、当初はどのような結果になるか予想がつかなかった。しかし、数字を積み上げた結果、アメリカハーバード大学の教授の言う先進国の財政再建の黄金比(歳出削減と増税の比率)、それが7対3程度の場合成功するという、そういう黄金比というのがあるんだそうでございます。歳出削減が上限の14兆3,000億円の場合、歳出削減の比率はさらに高まる、この案なら必ず成功すると考えますと、こういうことで、ごく最近の自民党の骨太の方針2006というのが出されたと思います。どなたが総理総裁なられようとも、そういう方針に国民の期待で、増税よりもまず歳出削減を国みずからが行った上で、そして消費税に転嫁されるであろうということは、一般の国民であれば皆感じていることではないかなと、かように思っております。  もう一つは、談合依存の果てということで、これは沖縄の建設業界が塗炭の苦しみに陥りました。それは、公正取引委員会が沖縄の代表的なゼネコンに対して一斉逮捕に踏み切ったというか、なったために沖縄が大変な塗炭の苦しみに陥ったわけでございます。そういうのが載っておりますけども、それは後で私は都市整備部長に非常にビジョンのある話なので、ゼネコンはこれからどういうふうにやっていって生き残るべきかというふうに書いてございますので、これは非常に示唆に富んでおりますから、是非一読していただきたいと思って、後でご提出させていただきます。  それでは、通告に4点に対しまして、私質問をさせていただきます。1番目は、土曜、日曜、祝日の市役所の窓口開庁についてでございます。以前私どもの会派で行政視察をさせていただきました群馬県の太田市の市長さんは、県議会議員から市長になられた方だったとお聞きしております。お会いはできませんでした。その市長の市役所は市内最大のサービス産業であるという発想から、土曜、日曜、祝日の窓口開庁を平成10年6月から実施しているということをお聞きいたしました。これは、非常に太田市だけじゃなくて既に実行されている市町村もたくさんあると思います。  常々私はそう思っておりましたけども、少子高齢化といいますけども、若い人たちがおじいちゃん、おばあちゃんが具合が悪くなって、それの介護保険のシステム、どういうところに行ったらいいのか、ほとんど毎日の仕事で若い人たちは疲れておりますから、会社を休んで養護老人保健だとか介護保険の勉強するのは至難のわざでございます。そういうふうに直面したときに初めて遭うわけでございます。そのときに、学校ないし会社を休んで市役所に出向いていくというのは非常に負担の重いことだと思います。したがって、役所の方で365日とは言いませんけども、正月3日間以外は市役所をあけておくと、そして市民サービスに徹底するというのが、私は一番市民にとって喜ばれることではないかなと、物のとらえ方でございますけども、市役所は市民へのサービス産業だと思うか思わないかの差でしかございません。ただ市民の皆様は、市役所の私どもの言うことを聞きなさいと、こうやって税金を上げるから税金を払いなさい、こうやってあれするから言うことを聞きなさいと、そういうようなお上行政を今後お続けになるんであれば、考えは別でございます。実際に市民の皆様にサービスを提供するんだと、そういう物の考え方に立てばサービス産業と言われるラーメン屋さん、百貨店、スーパー、ホームセンター、どこであっても土、日、祝日に休んで平日だけ、月曜日から金曜日だけ商売をやっていますなんいうビジネスの世界は聞いたことがございません。  そこで、私は全庁をあけるというのは非常に急なことで難しいと思いますので、新生燕市誕生を機に3地区のサービスセンターだけでも開始できないものかということをご提案申し上げ、お考えをお聞きしたいと思っております。  そして、現在の各地区のサービスセンターの利用状況を4月から始まりまして、約5カ月ぐらいたっておりますので、サービスセンター長さんからできれば状況をお聞かせ願いたいと思っております。  2番目に、公共工事の一般競争入札の完全実施についてお尋ね申し上げます。一つは、なぜ予定価格を事前に公表する必要があるのかという問題でございます。私ども民間企業では、何か設備投資をするときに監督業者に設計を依頼いたします。そして、完成するまで玄関はどうする、ドアはどうする、そしてエレベーターの位置はどこにすると、みんな協議をいたしまして、その施工主と設計業者が発注者の意図に沿うように図面を何十回もかき直すわけでございます。そして、その図面に基づきまして、業者さんに図面を10社であれば10社、10枚印刷してお渡しして、それで見積もりを依頼するわけでございます。それについて、社長のご予算は幾らですかと聞かれたことも一回もございませんし、私の方から幾ら幾らのを建てたいんだけど、どうだろうというような民間企業の人は私は一人もいないのではないかなと、そういう感覚からすると私はどうしても予定価格というのを事前に公表する意味がよくわかりませんので、そのメリットがあるのであればお聞かせ願いたいと思います。  そして、2番目に地元業者優先の基本的な考え方の間違いということです。これは、私は地元の業者を優先するのは当然だと思っております。だけど、それとお金の使い方というのは、お国から来る交付金であろうとすべて国民の税金でございます。そうしますと、業者のためにお金を使うのではなくて、同じ10億円を払うんであれば、2割まけてもらえば8億円で済むわけでございますけども、8億円で切り上げなくて、地元業者の方々に10億円を執行するのであれば、10億円を使い切ればいいわけでございます。一つ1億円の工事を10個やるんであれば、10個の工事が8億円でできれば、あと2億円余るわけでございますから、市民の皆様が11個目、12個目の要望を執行することが可能になってまいりますので、そういう意味で私は申し上げているわけでございます。  3番目の質問に移らせていただきます。県央地域に救命救急センターの誘致をというタイトルでお伺いいたします。県立加茂病院、県立吉田病院とも改築の時期を数年後に控えており、いずれも赤字経営が続いていると聞いております。三条市長の1.5次救急センター設置案も非常に斬新なアイデアであると思いますが、泉田県知事はベッド数400床以上の救命救急センターを建設するには、県立加茂病院、県立吉田病院の廃止が条件で、廃止するなら公設民営の救命救急センターを県央地域に設置することも可能というお答えをなさったそうでございます。ここでみそなのが、公設民営という考え方でございます。いかにも泉田県知事のお考えのような気がいたします。何十億かかっても病院は県で建ててあげると、そのかわり運営は民営でおやりなさい、そういう気持ちで地域の県央地区の皆様がまとまるのであれば、県としても十分考えますということだと思います。  それで、質問でございますけども、市民も関心の強い問題であり、地域の医師会の協力も得て、官民挙げての誘致運動を強力に進めていただきたい。特に新三条市、新燕市合わせて約20万の人口を擁しており、三条市長と燕市長の協力が何よりと思います。県央の大合併を望みましたけども、それは住民投票の結果、明らかになりました。だけど、行政を合併するだけが能でなくて、既にでき上がりました新燕市と新三条市、その強力なリーダーシップを持たれる三条の高橋市長、そして新燕市の小林市長ともに、政策立案能力もありますし、リーダーシップのある2人でございますので、よその他町村に相談する前にお二人で県央の大事なことに対して政策をすり合わせをなさって、それで強引に県知事にお勧めになれば、県央の大きな問題に関しては非常に私は時宜を得たいい時期だと思いますので、是非とも三条市長と手を携えて、救命救急センターに限らず県央の課題に対しては頑張っていただきたいと、そういう思いでございますので、市長のご所見を問いたいと思います。  4番目に、旧新潟交通電鉄跡地遊歩道整備計画の実施状況と全線完了までの見通しをお尋ね申し上げます。新潟市白山前駅から燕駅までの新潟交通電鉄が廃止され、跡地を無償で払い渡してもらって10年以上たっております。紆余曲折を経て、ようやく17年度一部整備が開始されました。本年度18年度、19年度の整備計画が発表になりましたが、このままでは全線遊歩道整備は10年以上かかるのではと危惧をされます。土地の有効利用と環境整備の観点から、早急な整備実施をお願い申し上げる次第でございます。今まで何回かこの電鉄跡地利用に対しては質問をしてまいりましたけども、その19年度以降の分は合併特例債事業としてやるということを聞いておりまして、その後前に進んだ話は聞いておりませんので、どうかできるだけ早い計画案がありましたらお答え願いたいと思います。これは、登坂前々市長のころに払い下げがあったわけでございますけども、そのときの市の職員の皆様が新飯田駅から旧燕駅までの間を非常にすばらしい案をお書きになられて、私も見せていただきました。学校の近辺はこういうふうにすると、田んぼ中はこういうふうにするというシミュレーションを書いてございました。それが私は非常にすばらしかったので、そういう案が当時の都市計画課の方であったんだと思いますけども、その後は予算と建設業界と協力していただくことができれば、私は予算の執行ができるのではないかなと思っております。  これで1回目の質問終わらせていただきます。 ◎市長(小林清君) 4点にわたりましてご質問をいただきました田野議員のご質問にお答えさせていただきたいと思います。  最初の答弁でございます。3番目の県央地域における救命救急センターの誘致ということについて、私の方から答弁をさせていただきます。土曜、日曜の市役所の開庁、市民生活部長、それから一般競争入札の完全実施ということで、中野助役、4番目の旧電鉄跡地の利用につきましては、都市整備部長並びに農林部長の方から答弁をいたさせますので、ご理解を賜りたいと思います。  まず、3点目の県央地域に救命救急センターの誘致をということでございます。この案件につきましては、先ほど須田議員さんのご質問にもお答えをさせていただいたところであります。市長に就任させていただきまして、早速実は5月の31日に県の病院局長と福祉保健部長と面会を求めまして、今ご提案のありました県立吉田病院の早期移転改築、救命救急センター設置の要望書を提出をしながら強く訴えてまいったところであります。ご承知のとおり、新潟地域と長岡地域の中間に位置をします県央地域には救命救急センターが設置をされておりません。高度な救急医療要請に対応し得る体制を整備するための救命救急センターの設置は、緊急の課題として認識をいたしておるところであります。当初県が発表されました2次医療圏の対応につきまして、早速我々の県央圏域からの異論がございまして、先般県央地域が2次医療圏として県としても改めて認められたということは、議員の皆さんもご承知のとおりであります。  県央地域での救命救急センターの設置は、今行われております魚沼地域の県立病院の再編が完了すれば、いずれ早い時期に話題となっておりてくるだろうことを想定をしているところであります。救命救急センターの誘致には、議員ご指摘のとおりどうしても隣接をする三条市との緊密な連携は不可欠と私も考えております。そのような認識のもとに、須田議員さんにもお答えをいたしました。先般7月5日に、これのほかにさまざまな実は三条市との連携体制をとるべきという基本的な考え方から、三条市長さんに急遽お願いを申し上げまして、懇談を重ねさせていただいたところでありまして、その折議員ご指摘のとおり今三条市の中では1.5次の救急センターの話題も出ておるところでありまして、ようやく今2次医療圏を県央圏域としてかち取ったわけでありまして、今残念ながら救急車が出動いたしましても、すぐさま救急病院に対応とれないという実は実態もあります。医師会の意見等も考えながら、その中間の1.5という新しい言葉をつくりながら、今緊急課題に対応していこうというところまで話が話題として出てきているところであります。  救命救急センターの誘致につきましては、三条市との連携はもちろん不可欠でありますが、6月議会にも答弁をさせていただきましたとおり、県央地域の市町村及び関係機関との連携を図りながら、燕市への設置を強く要請をしてまいりたい、また現在しているところでありまして、先ほど申し上げました、既に地元の出身の先生、あるいはまた医師会の方々との勉強会、指導等もいただきながら、今取り組んでいるところであります。  そんな状況の中で、まず県央地域の誘致を基本として当面考えてまいりたい、こう思っておりますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。 ◎助役(中野邦雄君) 私の方から、公共工事の一般競争入札の完全実施に関連して2点にお答え申し上げます。  入札制度につきましては、各自治体とも効果的な入札制度を目指して改革を進めているところでありますが、当市におきましては入札予定価格の事前公表、参加業者名の事後公表を基本としながらも、入札時には積算内訳書の提出を義務づけ、入札参加業者は設計書に基づき誠実な積算をしなければ入札に参加できない仕組みとなっておりますし、ダンピング等による粗雑工事を防止し、適正価格での工事施工を確保するという観点から実施しているところであります。  県内におきましても、国の指導によりまして20市中16市が試行も含めまして予定価格の事前公表を実施しております。しかしながら、予定価格を事前公表すると入札価格の高どまりを助長するという課題もありますので、指名競争入札での指名業者の数を増やすことや、一般競争入札の拡大などをあわせて今後も検討してまいりたいと思っております。  また、地元業者優先の基本的な考え方は間違いでないかというご指摘でありますが、競争性が確保される範囲内での市に税金を納めていただき、地元業者を基本に入札参加業者を選定させていただいております。このことは、市税の納入はもとより、産業政策として地元企業の技術力を高め、活性化することにもつながっており、地元での雇用拡大という大きな利点もあわせて持っているものであります。  入札におきましては、経済性、競争性、透明性を確保しながらも、効率的、効果的な入札制度を目指して改革を進めていく必要もあるかと思いますし、また地元産業界維持発展に努めていく方向性も重要かと思っております。しかしながら、国においてもこれらの現在の公共工事の入札のあり方というものに苦慮いたしておりまして、この18年の5月23日で閣議決定された改正指針によりますと、公正な競争の促進という観点から、一般競争入札の拡大等に伴う問題に対応するための入札ボンドの活用等の条件整備を図りながら、できる限り速やかに一般競争入札を拡大、指名業者の事後公表の拡大というのを指導いたしております。  また、透明性の確保から、予定価格の事後公表を推進というふうに方向も変わってきております。また、不正の行為の排除、適正な施工の確保ということを大項目と挙げて改正施行を市町村に指導もなされておりますので、これらを基本としながらも本市における入札のあり方を早急にまた検討する余地があるかというふうに考えておりますので、よろしくお願いします。 ◎市民生活部長(藤井吉紀君) それでは、私の方から市民課等もございますのでお答えをさせていただきたいと思います。  第1の土曜、日曜、祝日の市役所窓口の開庁についてというご質問でございます。市民サービスの向上を目的といたしまして、現在燕庁舎市民課、吉田及び分水サービスセンターで実施しております窓口業務の時間外サービスにつきましては、毎週水曜日の午後7時まで及び毎月1回、第2日曜日の午前中、いずれも住民票、戸籍の謄抄本、印鑑登録証明、税証明等の各証明書の発行及び印鑑登録の受け付け業務を内容といたしまして、燕庁舎市民課は管理職を含む職員3人、吉田及び分水サービスセンターでは職員2人体制で対応をしておるところでございます。  このほかといたしまして、年度末、年度初めの転入、転出等の異動の届け出が多い、来庁者の多い時期をとらえまして、市民の要望にこたえるため、4月1日を基準に土曜、日曜日を除く前後2週間、毎日午後7時まで平常業務の延長と位置づけた業務内容で、市民サービスの向上に努めてきているところでございます。  そこで、ご質問のありました各窓口での利用状況でございますが、まず毎週水曜日約2時間でございます。燕庁舎の来庁者数は、これは市民課でございますが、4月から8月までの5カ月間のトータルで来庁者数延べ175人、1日平均で約9人、同様に吉田サービスセンターでは来庁者数延べ166人、1日平均で約8人、分水サービスセンターでは来庁者数延べ154人、1日平均で約8人の状況となっております。  次に、毎月第2日曜日の午前中の利用状況でございますが、燕庁舎市民課では同様に4月から8月までの5カ月間のトータルで、来庁者数延べ33人、1日平均で約7人、吉田サービスセンターでは来庁者数延べ38人、1日平均で約8人、分水サービスセンターでは来庁者数延べ19人、1日平均で約4人という状況となっております。  議員が例としてご紹介のありました群馬県太田市は、税務課、市民課、介護サービス課、保険年金課、こども課、住宅課、水道局など市民生活にかかわりの深い窓口を全庁的に土曜、日曜日に開庁しておるところであります。その太田市においては、市民サービスの観点からのほかにも、大企業がありますことから、3交代勤務の市民が多いところもその理由の一つではなかろうかというふうに聞いておるところでもございます。  そこで、議員から新生燕市誕生を機に住民の視点に立って、さらなる市民サービスの向上を図る観点から3地区の市民課やサービスセンターの窓口だけでも土曜、日曜、さらに祝日をも加えた中で実施できないかとのご提言でございます。日々私どもも全員窓口最優先で取り組んでいるところでございますが、今回合併協議の中で今まで実施されていなかった部分を、旧燕、旧分水は日曜日は実施しておりませんでしたが、第2日曜日の開庁をすることとし、また旧吉田町では夜間延長を月1回という実施でございますが、これを毎週水曜日に実施するということで、この4月から新たに始めてきているところでもございます。そして、現在の状況が先ほどもお答えをさせていただいた状況でございます。ご趣旨は十分理解できるところではございますが、組織機構を含めた人員配置等、全庁的な観点に立って慎重に検討を加えていかなければならない重要な課題であるというふうに思っておるところございます。  以上でございます。 ◎燕サービスセンター長(大山久夫君) 私の方から、燕サービスセンターの通常日の利用状況についてお答えをさせていただきます。  ご承知のとおり、サービスセンターは庁舎内の配置されない課の職務を担当いたしておりまして、燕庁舎には市民の方が多く利用されます市民課、税務課、保険年金課等が設置されておりますので、毎週水曜日及び第2日曜日の窓口開設は燕サービスセンターでは開設いたしておりませんが、通常日の燕地域4万4,000人余りの市民の方々への対応といたしまして、サービスセンターにおける業務は14課22係を担当いたしておりまして、内容といたしましては、住民、農業、土木、自治会関係の方々が主でございます。  来庁時の要件は、工事依頼、相談、問い合わせ、苦情等に始まりまして、公共料金の支払い、関係書類の受領等でございます。季節や月により多少変動がございますが、1日平均20人から30人くらいの方が来庁されておられます。また、電話での相談、問い合わせ、苦情、要望等につきましては、1日平均25件から45件ぐらいが寄せられております。よろしくお願い申し上げます。 ◎吉田サービスセンター長(倉橋忠夫君) 私の方から、吉田サービスセンターの平常時の利用状況についてご説明させていただきます。  吉田サービスセンターの現状といたしましては、20課37係の業務を6係20人の体制で行っております。主な業務といたしましては、市民課業務の戸籍住民基本台帳関係の届け出を始めとして、証明事務、税務関係の証明、国保、年金、医療、福祉の窓口業務のほか、環境、農政、建設関係の対応を行っております。  市民係の関係では、主に戸籍、税務証明事務を行っておりますし、健康福祉関係では児童手当、障害福祉の関係や介護、医療などの窓口であります。特に詳しいデータはございませんが、証明や手続の関係で、窓口の利用については、1日約150人ほどというふうに認識しております。  また、環境係の方では、主にごみの収集関係の対応、建設係では公営住宅、公園管理の相談、ほかにこれに関連した自治会長等からの相談が多くあります。こちらも統計的な数値を持っていませんが、現場を対応する部分として、環境、建設、農政の部分では、窓口での相談件数は多い件数で20件程度というふうに認識をしておりまして、要望や相談をいただいているというのが通常時の現状であります。よろしくお願いいたします。 ◎分水サービスセンター長(田中勝美君) 分水サービスセンターの利用状況につきましてお答えをさせていただきます。  分水庁舎では、19課31係の業務を4係19人で担当いたしており、吉田サービスセンターと同様に市民係取り扱い業務では戸籍、住民基本台帳関係の届け出、各種証明を始め税務関係証明、国保、年金、医療、収納業務がワンストップで行えるよう窓口スペースを工夫しながら、教育と水道関係の窓口業務並びに消費者相談もあわせて行っております。  保健福祉係取り扱い業務では、児童手当、児童福祉、障害者福祉関係や介護保険などの対応を行っております。  また、環境係取り扱い業務では、主にごみの収集、環境駆除、処理、交通安全関係の対応を行っております。  分水サービスセンターへの来庁者数の把握は行っておらず、月により過多はありますが、各種証明等の発行状況は1日当たりおおむね80件ほどであり、福祉、環境関係では1日に40から50人ほどが来庁され、手続や相談等をいただいておるところでございます。  以上でございます。 ◎都市整備部長(池田清一君) 私の方から、旧新潟交通電鉄跡地遊歩道整備計画の実施状況と全線完了までの見通しについて答弁をさせていただきます。  ご質問の旧新潟交通電鉄跡地の遊歩道整備につきましては、新市の建設計画に登載されており、延長は約5キロメートルであります。そのうち、新幹線側道から旧灰方駅まで約2キロにつきましては、平成17年度に国から認可をいただき、同年度旧小中川駅前約250メートルを砂利道ではありますが、整備を実施いたしました。今年度は、荒井川から旧灰方駅まで約800メートルを整備する計画であります。残りの旧小中川駅から荒井川まで約1キロメートルについては、平成19年度に整備を計画しており、認可区間は平成19年度に完了する予定です。残り約3キロメートルについては、現在補助事業で整備ができないか、県と協議中であります。補助事業で採択いただき、早い時期に整備する必要があると考えておりますので、ご理解をお願いいたします。 ◎農林部長(保倉孝雄君) 私の方から、旧新潟交通電鉄跡地に関連いたしまして、土地の有効利用と環境整備の観点からご答弁をさせていただきます。  農林部サイドといたしましては、本年度新農業水利システム保全対策事業によりまして、小中川小学校周辺の電鉄跡地を挟む用水路300メーター、排水路700メーターを10月の中下旬に事業を着手する予定でございます。それが完了次第、先ほど都市整備部長の方からもお話しございましたけども、都市整備サイドで遊歩道整備を行うというふうに考えておるところでございます。  また、新幹線側道から東側、新飯田に至って約1.2キロにおきましては、19年度から次新地区の圃場整備の面工事が計画されております。その中で一緒に整地を行うこととなっております。そのような観点から、次新地区の圃場整備の早期実現に向けて、関係機関の方に早急にまた働きかけてまいりたいというふうに考えているところでございます。  なおまた、あわせて小中川周辺あるいは北中学校周辺等の土地有効利用についても、昨年度田園自然環境保全再生事業の導入によりまして、地域の住民から参画いただいて実施いたしましたワークショップでのご意見を参考にした中で、環境保全の観点からも電鉄跡地周辺の土地利用について関係部署課と調整をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 ◆8番(田野隆夫君) 残り時間が、ご丁寧なご答弁いただきましてありがとうございました。残念なご答弁もございましたけども。  新燕市の市長に小林清氏が見事に当選されまして、そして助役さんには燕市の市民の良識ある判断で、中野さんから助役になっていただきました。それも小林市長がご推薦賜れたおかげでございます。その中で、前燕市長の高橋甚一氏も中野前助役さんが新燕市の助役になられることに関しては、もろ手を挙げて賛成をしてくださったと、そういう経緯がございます。それだけ公職についておられまして、きちんとした新燕市の発展を願っていらっしゃったと、非常に私も感動いたしました。そして、吉田地区からは現職の職員の中から金子助役さんというエキスパートを選任されまして、しっかりしたスクラムでいろんな市民の不満、市民の要望が多岐にわたってあると思いますけども、市長はたった一人でございます。それを新市民から圧倒的な多数で選任された自負心を持って、これからの市の運営を力強く進めていっていただきたいと、かように思っております。  私は、初めて当選させていただきまして、燕市議会のときにも申し上げたことがございます。もう一度この方は、平成15年の1月の新年会の席におっしゃった、自分の初夢と題された言葉でございます。間もなく小泉内閣が終わろうとしておりますけども、平成15年の段階でこういうことを初夢といって予測された方がおったということで、私も驚嘆しております。そのご本人が初夢を文章にされた一節をご紹介申し上げます。  小泉総理が日本の現状を憂えて、次の談話を発表した。現在の世界経済は、あらゆる情報が瞬時にして世界のどこでも手に入れることは可能となったため、世界じゅうの技術の平準化が急速に進み、いまだかつて経験をしたことのない全世界を巻き込んだ大競争時代に突入した。加えて日本はバブル景気の影響で、物価が高どまりし、世界有数の高価格体質になっている。この結果、日本の国際競争力は大幅に低下し、このままでは三流国家はおろか、それ以下の国になってしまうことが予想される。5年先、10年先のことを考えると、明治維新に匹敵する困難な時代に直面していると考えられる。この際、思い切った大改革を今やらねば我が国の将来は暗たんたるものになると思い、次の決意表明をする。  我が国の政治の基本方針は、今後10年以内に日本の国際競争力を再び世界のトップ水準に戻すと決定する。政府は、この基本方針を実行するために、法律の改正を始め、その目的達成のためにあらゆる政策を集約する。第1に実行することは、すべての規制を撤廃し、民有化して競争原理を働かせ、コストを大幅に削減させる。ただし、生命の安全に関する事項は規制を継続する。農業については、我が国の自給率の問題もあるので、考慮しながら大幅に競争原理を導入する。第2に、毎年公務員を5%ずつ削減し、10年後は総数の35%を削減する、これは規制を緩和するために仕事量も大幅に減ることを含む。第3は、公務員の給与も毎年3%ずつ削減する。その結果、10年間で25%の削減となる。  このようにして、国の運営に関する費用を削減して小さな政府にする。そのためには、法律の改正が必要で、公務員法を始め教育基本法、農業基本法など、各種の規制の全面的な見直しが必要である。国がこのような大幅な改革を進める考えを示すことにより、国民の皆様にも痛みを我慢する強い決意をしていただく。規制には規制に保護された人たちがいるわけで、その痛みは大きいと思うが、それを切り抜けなければ大競争時代の未来は開けないと考えていただきたい。また、市町村も大きく合併をして重複投資を避け、職員の数を減らすなど経費の削減に努めてもらいたい。地方分権も早急に実施をすると同時に、地方交付税についても減額を進める。  このように国の基本計画を進めるが、民間各位におかれましても規制解除による新分野開拓を始め一層の合理化を推し進め、国際競争力のある企業を目指していただきたい。私は、このような大改革を進めるに当たって、まず閣議決定し、その後国会の承認を受ける。しかし、もし否決を受けたときは解散総選挙を行い、国民の皆様に賛否を問うことになる。国民の皆様もそのときをおいて、この大改革ができるかどうか、国民の運命をかけた総選挙になるので、国民の皆様のご支援をお願いしたい。小泉総理の談話であります。総理の強いリーダーシップとそれを支える多数の国会議員たち、日本の改革は大きく進み、新しい生まれ変わった日本が10年間に出現する。こういうことでございます。  これは、いい悪いは別問題として、小泉総理大臣は大帝相と歴史が証明しますか、希代の変わり者という評価を下すかはわかりませんけども、非常に難しい時代に5年間担当されて日本の既得権益というのを大きく打破されたと思います。どうしても地方自治もこれからは自立をしていかざるを得ないと思いますから、私ども市民も市長を始め職員の皆様も、一生懸命勉強して市の行政にもアイデアを取り入れて、市民への税金をできるだけかけないように、そして市民から喜ばれる行政をするために、日夜努力をしていただきたいと思っております。  そして、最後に職員の皆様が夜7時までなさるのも結構でございます。私が申し上げたいのは、残業手当を払わずに、土曜、日曜を交代で職員の皆様から出ていただく、その方からは必ず水曜、木曜休みたければ休んでもらえばいいし、そして特に企業では考えられない、課長になると定時になったら帰る、どこの会社に役員が平社員より先帰るなんていう会社は聞いたことがございません。だから、課長さんはそのかわりたくさん退職金が足らなければ議会に申し出て退職金の上積みをしてもらって、それぐらい頑張ってひとつ残業手当の課長が率先して職員を引っ張っていく、そういう明るいさわやかな市にやっていただきたい。お願いいたしまして、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(古澤明君) お諮りいたします。本日の会議はこの辺でとどめ、延会いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(古澤明君) 異議なしと認めます。よって、本日はこれで延会することに決しました。  あす12日火曜日は午前9時30分から開きます。  大変お疲れさまでした。          午後 3時06分 延会...